おしゃれなだけでなく、料理中の様子が見え、さらに食卓にそのまま出せるなど利便性に優れているガラス鍋。最近では、直火やオーブンで使えるものも多くあります。そのため、調理の幅も広がりますよ。
ガラス鍋の購入を考えるなら、ビジョンやパイレックスは、押さえておきたいメーカーです。また、日本のガラスメーカーであるハリオもチェックしておきたいですよね。意外とガラス鍋を出しているメーカーは多いので、どこのものがいいか迷ってしまいますね。
そこで今回はガラス鍋の選び方を詳しく解説し、おすすめの人気ガラス鍋をランキング形式でご紹介します。順位は、下記3点を考慮し決定しました。
- 耐熱衝撃性に優れているのか
- 使い心地は良いのか
- 使用人数に合っているのか
また、「ガラス鍋が体に悪いって本当?」「ガラス鍋でお米が炊けるの?」といった気になる疑問についてもお答えします。
ガラス鍋は体に悪い?
重金属の成分が溶け出さないようになっているので体に有害ではない
ほとんどの料理で鍋は使うので、体に害がないか心配になる方も多いですよね。ガラス鍋は重金属の成分が溶け出す事がないので、体に悪い影響を与える事はないですよ。小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭でも安心して使用する事ができます。
ガラス鍋のメリット
透明のためフタを開けなくても料理の状態が確認できる
料理の途中で、中身が気になったらフタを開けなくても中身を確認する事ができます。何度もフタの開け閉めをすると鍋内の温度が下がってしまうので、開けずに確認できるのはとても便利ですよね。中身の状態が分かれば火加減調節もしやすいので、他の料理と同時並行もしやすいですよ。
保温性が高く調理後はそのまま食品を入れておくことができる
ガラス鍋は、保温性が高いので調理後は容器としてそのまま使用する事ができます。食品を入れたままだと匂い移りが心配な方もいるかと思いますが、ガラス鍋は匂いが付きづらいので安心ですね。また、ガラス鍋を器として食卓に出す事で、いつもとは違う見た目を楽しむ事ができますよ。
ガラス鍋のデメリット
熱伝導率が小さいため温まるのに時間がかかる
ガラス鍋は、熱伝導率が小さいため一般的な金属鍋よりも温まるのに時間がかかります。そのため、調理時間に時間がかかってしまう場合があります。しかし、容器を入れ替える事なく、電子レンジやオーブンを使用する事ができるので、料理の種類や調理方法によっては時短で行うこともできますよ。
天ぷら油過熱防止機能が働かないため揚げ物には使えない
ガラス鍋や土鍋で揚げ物を行うと温度センサーが正しく働かず、火災の原因になってしまいます。普段、揚げ物を行う事が多いご家庭は、金属鍋の代わりにガラス鍋を購入するのではなく、土鍋の代わりにガラス鍋を購入するイメージを持つといいですよ。土鍋よりもガラス鍋の方が焦げ付きにくかったり、おしゃれに見えたりと、メリットが沢山あります。
ガラス鍋の種類
片手鍋
持ち手に熱を帯びないためミトンが不要
両手鍋と比べて小ぶりなものが多く、軽量なので扱いやすいです。お味噌汁やスープは具材が少ないので、一般的な両手鍋のサイズだと作り過ぎてしまいますよね。普段、料理を作り過ぎてしまう方や一人暮らしの方は片手鍋のサイズを使ってみてください。
ガラス鍋は、鍋全体が熱を帯びます。そのため、両手鍋だとミトンが必要ですが片手鍋であればミトンは不要です。料理中にミトンを着けたり外したりするのは少し面倒と感じている方や持ち運びやすさを重視している方におすすめですよ。
両手鍋
容量が多い料理でも両手で安定して持ち運ぶことが可能
両手鍋は、幅や高さが大きい事が多いので、多人数分の料理を作る事ができますよ。また、カレーやシチューなどの煮込み料理は具材が多いですが、両手鍋なら容量が大きいので溢れる心配がありません。普段、料理をする時は家族の分の料理も作る事が多い方におすすめです。
容量が大きい両手鍋ですが、取手が両方に付いているので重量が重い場合でも安定して持ち運ぶ事ができますよ。鍋に入っているものは熱いので、こぼしてしまうと大きな怪我に繋がってしまう事もあります。安心して持ち運ぶ事ができるのは、お子さんやご高齢の方がいるご家庭では大切なポイントですよね。
ガラス鍋の選び方
対応している熱源で選ぶ
自宅のコンロがガスなら直火に対応しているもの
ガラス鍋を選ぶ際は、自宅で使っている熱源で使用できるものを選んでください。普段、ガスコンロを使っているなら直火に対応しているものを選んでくださいね。また、耐熱温度も合わせてチェックしておくとオーブンや電子レンジを使用したいと思った時にも困らないです。気をつけないといけないのは、鍋本体と蓋で耐熱温度が異なる事が多いです。そのため、耐熱温度をチェックする際は、各々をチェックしておくといいですよ。
自宅のコンロがIHならIHに対応しているもの
ほとんどのガラス鍋は、直火やオーブンに対応はしていますが、IHに対応しているものは少ないです。そのため、全体がガラスでIH対応のものを探そうとすると選べる種類が少なくなってしまいます。好みのものが見つからない場合は、フタだけがガラスのものも見てみるといいですよ。また、今は直火式のコンロを使っていても、将来IHに変える予定がある方も、IH対応のものを買う事をおすすめします。
使用人数に合った容量で選ぶ
1人暮らしや少人数の世帯なら1L〜2Lのもの
普段、多人数分の料理を作らない方は、1Lから2Lサイズのものがおすすめです。ガラス鍋は熱が伝わるのが遅いため、大きい鍋だと温めるのに時間がかかってしまいます。また、1人暮らし用のアパートだと食器やカトラリーの収納スペースも少ないですよね。1Lから2Lサイズだと収納スペースも削減でき、お手軽に調理もできますよ。
3人以上や食べ盛りのお子さんがいる世帯なら3L以上のもの
家族の分や食べ盛りのお子さんの分を作る事が多い方は、3L以上のものがおすすめです。小さい鍋だと吹きこぼれてしまったり、1度で作りきれなかったりと不便な事が多いです。吹きこぼれを拭いたり、何度も同じ料理を作るのは大変ですよね。また、具材が多い料理を作る場合も3L以上の鍋の方が効率よく作る事ができますよ。
ガラス鍋のおすすめブランド・メーカービジョン
ビジョン
耐熱衝撃性に優れたガラス鍋
ガラス鍋の代表的なメーカーでもあるビジョン。1983年にフランスで誕生したメーカーです。ビジョンのガラス鍋は、耐熱衝撃性が高いパイロセラムという素材を使っています。そのため、熱衝撃に強く冷蔵庫から直接オーブンに入れる事も可能ですよ。
ハリオ
歴史のある日本のガラスメーカー
100年以上も続いている日本の耐熱ガラスメーカーです。耐熱ガラスに特化しており、商標も取得していますよ。また、耐熱ガラスの国内工場は、ハリオだけです。そのため、日本製のガラス鍋を探している方におすすめのメーカーです。
リュミナルク
良心的な価格で世界的に人気
1948年にフランスで誕生したリュミナルク。世界160カ国で愛用されているとても人気なガラスメーカーブランドです。デザイン性に優れており価格も良心的なものが多いです。そのため、初めてガラス鍋を購入する方におすすめですよ。
イワキ
食洗機に対応しているガラス鍋
ガラスの保存容器で有名なイワキ。シンプルで使いやすいものが多いのでキッチン用品の定番ですよね。イワキのガラス鍋は、直火やIHには対応していませんが、電子レンジやオーブンに対応しているため調理の幅が広がりますよ。また、食洗機にも対応しているのでお手入れがとても簡単です。
パイレックス
おしゃれなデザインでインテリアにもなる
100年以上、世界中から愛用されているパイレックス。なんと、アメリカでは80パーセント以上の家庭で使用されていますよ。パイレックスは、調理器具としてだけでなく、そのまま食器として使用できるようなデザインになっています。そのため、ガラス鍋もデザイン性に優れており置いておくだけでもインテリアになります。
おすすめ&人気のガラス鍋ランキング
直火対応でおすすめのガラス鍋
ビジョン-クックポット1.5L(6,160円)
忙しい1人暮らしの方におすすめ
容量が1.5Lなので1人暮らしの方におすすめです。急な温度変化に強いため、直火だけでなくオーブンや電子レンジでの調理も可能ですよ。また、冷蔵庫だけでなく冷凍庫にも対応しているので保存容器としても使う事ができます。
見た目がシースルーでとてもスタイリッシュなガラス鍋です。調理後にそのまま食卓に運べば、おしゃれな食器として使う事ができますよ。忙しい方からすると、お皿に盛り付けをするのは意外と手間になります。1つでも作業工程を省けるのは嬉しいですよね。
リュミナルク-ヴィトロアンバー両手鍋1L(4,273円)
低価格でおしゃれなガラス鍋
1人暮らし用の直火対応ガラス鍋を探している方におすすめです。蓋と本体の全体がガラスで、この価格なのは嬉しいですよね。鍋としてはもちろん、グラタン皿としても使用する事ができるので料理の幅が広がりますよ。
本体の耐熱温度は500度で、直火とオーブン、電子レンジに対応しています。ただ、蓋は耐熱温度が120度なので、直火やオーブンでの調理には使用しないよう注意してくださいね。見た目、価格ともに魅力的なガラス鍋なので要チェックですよ。
ビジョン-ソースパン1.0L(5,269円)
長年愛用ができる片手鍋
片手鍋タイプのガラス鍋です。ガラス鍋は、弱火や予熱調理に向いているのでスープやレトルトカレーなどの温め直しに最適ですよ。また、容量が1Lと小ぶりで深さがあるため、調理時の水分量を最低限に押さえられるのも魅力です。
ガラスセラミックなので、使っていくうちに食材の匂いや色が移ってしまうという心配がありません。長年、愛用しても綺麗なシースルーの状態が保てるのは嬉しいですね。また、汚れが残ってしまう心配もないので衛生的に使っていけますよ。
IH対応でおすすめのガラス鍋
ハリオ-GIS-200(9,240円)
炊飯器の代替品としても使える
こちらは、蓋がガラス製になっています。炊飯に特化しているのでご飯釜を探している方におすすめですよ。火加減調整なしで簡単にふっくらと炊き上がります。そのため、炊飯器代わりとして利用する事ができるのが嬉しいポイントです。
炊飯器は、部品が多いため洗うものが多いですが、こちらは蓋と本体のみなので洗い物の量を減らす事ができますよ。また、内側はフッ素コートが施されているのでご飯がこびり付きにくいです。調理だけでなく片付けも楽ですよ。
ハリオ-MIS-26(5,280円)
かさばる具材もたっぷり入るので鍋に最適
レシピ付きなので、料理が苦手な方でも使いこなす事ができますよ。また、ドーム型の蓋なので具材もたっぷり入ります。鍋料理に入っている事が多い白菜や豆腐は鍋の中でかさばってしまうので、鍋料理にピッタリなガラス鍋です。
蓋の持ち手には穴が付いているので、吹きこぼれを防止する事ができます。吹きこぼれてしまうと掃除が大変になってしまうので忙しい方には嬉しいポイントですよね。部品は、取り外し可能なため洗い物も楽ですよ。
アイリスオーヤマ-マルチクッキング鍋20cm(3,080円)
軽くて丈夫なので長く使っていける
蓋の部分がガラスになっているので、調理中に中身を確認する事ができます。そのため、吹きこぼれや焦げ付きを防止する事ができますよ。また、本体はセラミックコーティングされているので耐久性が高く、こびりつきにくいです。
熱源は、IH、直火、オーブンに対応しているのでほとんどの料理に対応する事ができますよ。長く使えるよう熱変形を防ぐ構造になっています。底面は頑丈に厚く、側面は持ちやすいよう軽量化されています。長く使っていきたい方におすすめですよ。
日本製でおすすめのガラス鍋
ハリオ-ガラスのレンジおかず鍋450ml(1,000円)
食卓のプラス1品に最適
本体の耐熱温度が120度で電子レンジに対応しているガラス鍋です。蓋をしたまま電子レンジ調理ができるので蒸し料理やスープを作るのに最適です。鍋に具材を入れるだけで料理が完成するのはとても便利ですよね。
容量は450mlでちょっとした1品にはちょうどいいサイズです。ガラス鍋は、そのまま器として利用ができるので調理後はそのまま食卓に持っていく事ができますよ。普段の昼食や夕食に1品足したいと思っている方におすすめです。
ハリオ-GNR-150-B(5,390円)
収納スペースがなくても大丈夫
ご飯が炊ける様子が見えるガラス鍋です。直火でご飯を炊くのは難しいと感じている人は多いですよね。こちらのガラス鍋なら、火加減調節をしなくても美味しいご飯が炊けますよ。また、炊き込みご飯やお粥も簡単に作る事ができます。
見た目がおしゃれなので、出しっぱなしにしていてもインテリアの邪魔になりません。そのため、しまっておく場所がないと悩んでいる方でも安心ですね。また、持ち手が六角グリップになっているので逆さ置きをしても蓋が転がる心配がありませんよ。
ハリオ-XRCN-2-B(1,250円)
電子レンジでお米が炊ける
電子レンジでお米が炊けるガラス鍋です。お米とお水を入れて電子レンジに入れるだけなので、とても簡単にお米を炊く事ができますよ。サイズも小ぶりなので、炊飯器が置くスペースがない1人暮らしの方にピッタリです。
1回で2合まで炊けるので、男性の方でもちょうどいい量を炊く事ができますよ。ガラス部分には、目盛りが印字されており、計量カップがなくても使用する事ができます。また、使い方も印字されているので取扱説明書をなくす心配もないですよ。
おしゃれでおすすめのガラス鍋
パイレックス-スチームポットふた付き(1,430円)
蓋も耐熱になっており取り皿として利用できる
1人暮らしにはちょうどいいサイズのガラス鍋です。電子レンジやオーブンに対応しており匂い移りもしづらいので、グラタンやキッシュを作るのにピッタリですよ。オーブンで焦げ付いてしまっても食品がこびり付かないので汚れが落としやすいのも魅力です。
蓋も耐熱になっているので、蓋だけでも耐熱皿として利用する事ができます。調理後にそのまま食卓に持っていき、蓋を取り皿として使えば洗い物を減らす事ができますよ。利便性に優れているので面倒くさがりな方におすすめです。
イワキ-ベーシックキャセロール1.5L(1,797円)
保存容器にもなるガラス鍋
全体が透明なので、どんな料理でもおしゃれに見えますよ。また、ガラスの蓋つきで、カレーやシチューなどの煮込み料理をラップ入らずで電子レンジにかける事ができます。丸い形状なのでむらなく温まるのも嬉しいポイントですね。
両手鍋タイプなので、重量のある料理でも安定して運ぶ事ができます。変色、匂い移りが少ないので、保存容器としても使う事ができますよ。調理器具として、食器として、さらに容器として1つで完結できるので、とても利便性が高いガラス鍋です。
アデリア-ココットスチーマー2.1L(18,500円)
蒸し器にもなる万能ガラス鍋
鍋としてだけでなく、蒸し器としても使用する事ができます。蒸し器は、食材の水分や油が保たれるのでやわららかくてジューシーな仕上がりになりますよ。普段、使っている鍋が蒸し器になるので、蒸し料理をする事が多い方には、とてもおすすめです。
直火以外にも、電子レンジやオーブンに対応しているので、食材の温め直しが簡単にできますよ。また、透明なので、温め直しや調理の最中に食材を確認する事ができます。そのため、温め過ぎて食材が固くなるといった失敗が減りますよ。
ガラス鍋を使った炊飯方法
蓋をして弱めの中火で12分ほど炊く
まず、お米を3合用意してください。ザルでお米をすすぎ、お水をしっかりきります。ガラス鍋にといだお米とお水600mlを入れて蓋をしめれば準備完了です。炊飯器で炊くのと下準備は変わらないので、とても簡単ですよね。
沸騰し湯気が弱まってきたら火を消す
お米は、60度程度の加熱が長く続くと美味しくなります。そのため、火加減は弱めの中火くらいがちょうどいいですよ。沸騰し、湯気が弱まってきたら火を消してください。ガラス鍋は土鍋と違い、炊飯の状態を見ながら調理ができるので失敗しづらいですよ。
10分~20分間そのまま蒸らす
火を消したら、蓋をあけずに10分から20分ほど蒸らしてください。火を消した時は、お米がやわらかい状態に見えますが、蒸らしていくうちにふっくらしていきますよ。全工程で大体30分程なので、炊飯器よりも早く、美味しいご飯が炊けますよ。
まとめ
ガラス鍋はデザインも種類も豊富なので使用用途に合ったものを選ぶ
ガラス鍋は、中身が見えるので調理しやすいというメリットがあります。また、調理後に食器や保存容器として利用できるのも便利ですよね。直火に対応しているものや炊飯に特化しているものなど種類は様々です。デザインも豊富なので、自分の好きな見た目や使用用途に合ったガラス鍋を見つけてくださいね。