お家でお好み焼きなどの鉄板料理をする際や、ホームパーティーで活躍するホットプレート。しかし、準備や片づけが大変で、使うのを躊躇ってしまう方もいるのではないでしょうか。そんな時におすすめしたいのがIH式のホットプレートです。IHホットプレートは扱いやすく、お手入れも簡単。IHクッキングヒーターとして兼用できるモデルも多く、焼き物以外でも活躍してくれますよ。今回は、おすすめのIHホットプレートを用途別にご紹介します。付属するプレートには様々な種類があるため、選び方のポイントもまとめています。ぜひご自分の環境に最適な一台を見つけて、いろいろなお料理にチャレンジしてみてくださいね。
IHホットプレートの特徴
素早く均一な加熱により焼きムラの少ない調理が可能
IHホットプレートは、磁力線の働きでプレート自体を発熱させています。そのため、プレートを素早く均一に温めることが得意。一般的なホットプレートはヒーターが発熱してプレートを間接的に温めているため、予熱に時間がかかり、ヒーターに近い部分の温度が高くなってしまいます。IHホットプレートであれば、焼きムラの少ない調理が可能です。また、熱効率がよいので予熱時間が短く、ヒーター式と同じ消費電力であっても電気代を安く抑えることができますよ。
熱源がフラットな構造のためお手入れが簡単
せっかくの道具もお手入れが面倒だと使う気が起きなくなってしまいますよね。IHホットプレートは、熱源となるトッププレート(本体部分)がフラットな構造をしています。表面にはガラスコートなどが採用されているため、汚れをさっと拭き取ることができ、お手入れも簡単ですよ。食材に直接触れるプレート部分は取り外して水洗いができるので、衛生面も安心です。
IHホットプレートの種類
2口コンロタイプ
大家族やホームパーティ用に最適なワイドサイズで同時調理も可能
IHコンロを横並びに2口搭載したモデル。2つのコンロを同時に使用することで、ワイドサイズのプレートにも対応しています。お好み焼きやホットケーキを2つ以上同時に調理する場合や、大量の食材を一度に調理するのに便利です。
左右のコンロは個別に火力調整をすることも可能。ただし、最大消費電力はコンロの合計なので、同時使用で最大火力が低くなってしまうのがデメリットです。同時使用時はコンロの火力を使い分けることで、調理と保温を同時にこなすこともできますよ。
1口コンロタイプ
省スペースでも使いやすく手軽に出し入れできる
IHコンロが一つのコンパクトなモデル。カセットコンロよりもサイズが小さく、場所を取らないため、狭い食卓でも使いやすいでしょう。1400Wを最大火力とするモデルが多く、小型ですがパワフルで高温調理にも対応できます。
持ち運びも容易なため、電源さえ確保できれば屋外での使用も可能。キッチンの収納スペースに収まるサイズなので、必要な時にサッと準備できるのが嬉しいですね。食卓で使用するのはもちろん、コンロが足りない場合のサブコンロとしても人気のタイプです。
IHホットプレートの機能
付属プレートを活用し様々な料理を作ることができる
IHホットプレートは、調理する料理に合わせてプレートを交換することができます。プレートはオーソドックスな平面プレートの他に、深鍋型や波型、たこ焼き用など、豊富な種類が揃います。モデルによっては付属プレートがセットになっているものもありますが、プレート単体での購入も可能です。プレートを使い分けることで、料理のバリエーションを増やすことができますよ。
IH卓上コンロとIH対応ホットプレートで代用できる
IHホットプレートは、IH卓上コンロとIH対応のホットプレートを組み合わせることでも代用可能です。最近では、専用プレートしか使えないモデルは少なく、このスタイルが主流となってきています。すでにIH卓上コンロを使用しているという方は、お手持ちのIH卓上コンロに対応したプレートの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
IHホットプレートの選び方
プレートの形状で選ぶ
一度にたくさんの量を調理するなら面積の広いスクエア型
プレートの形状で一般的なのが、正方形や長方形のスクエア型プレートです。スクエア型は、食材を調理できる面積が広いのが特徴。一度にたくさんの食材を調理することが可能なため、ホームパーティーや大人数での使用にうってつけです。少人数で使用するのであれば横幅20から30センチのプレートを、3人以上で使用するのであれば40センチ以上のプレートがおすすめですよ。
省スペースでの使用を考えるならコンパクトなラウンド型
楕円の形状をしているラウンド型のプレートは、コンパクトで省スペースでも使いやすいのが特徴です。狭い机でも食器を置くスペースが確保でき、1人暮らしや夫婦2人での使用に適しています。可愛らしくおしゃれなデザインのモデルもあり、調理器具の見た目にこだわる方にもおすすめです。少人数での使用を考えている方は、ラウンド型のプレートも検討してみてはいかがでしょうか。
付属プレートの種類で選ぶ
波型や穴あきプレートなら余分な油を落とせて焼肉に最適
焼肉や魚料理などの油や水分が多い食材を調理する場合は、波型や穴あきプレートが便利です。食材を焼いたときに出てくる油や水分が溝や穴に落ち、ベタついた焼き上がりになるのを防いでくれますよ。また、余分な油を除くことでヘルシーに調理できるので、健康に気を使っている方にもおすすめです。お手軽に使えるのは波型ですが、よりしっかり油を落としたいという方は、穴あきプレートも検討してみてくださいね。
深鍋タイプなら卓上で揚げ物や鍋物を楽しめる
深さがある鍋タイプのプレートはグリル鍋とも呼ばれ、一般的な鍋と同じ使い方をすることが可能。煮る、蒸す、揚げるといった多彩な調理に対応できます。冬場には卓上でアツアツの鍋物が楽しめますよ。IHコンロは火力調節も簡単なため、カセットコンロと比べて扱いやすい点も魅力です。焼き物以外の調理も考えている方は、深鍋タイプのプレートが付属したモデルがおすすめです。
たこ焼きプレートは使い方次第で料理の幅が広がる
たこ焼き専用になりがちなたこ焼きプレートですが、いろいろな料理を作ることができるのはご存知でしょうか。プレートのくぼみは、少量のオイルでアヒージョをしたり、シュウマイを焼いたりするのにぴったり。ホットケーキミックスを使ったベビーカステラなど、お子さんと一緒にお菓子作りも楽しめます。アイデア次第で様々な使い方ができるので、料理の幅を広げることができますよ。
付加機能で選ぶ
他の用途でも使いたいならIHクッキングヒーターとしても使えるもの
フライパンや鍋など、プレート以外の調理器具も使いたいのであれば、IHクッキングヒーターとしても使えるモデルを選択しましょう。調理器具は、形状や材質によって使えないものもあります。鉄やステンレス、ホーロー製で、底が平らなものが適しています。購入前に本体と調理器具がIHクッキングヒーターに対応しているのか、しっかり確認するようにしてください。
子供と一緒に使うなら危険を最小限に抑えるため安全機能付き
IHホットプレートを安全に使用するためには、搭載されている安全機能にも注目しましょう。プレートの温度が上がりすぎた場合に、自動で電源がオフになる温度過上昇防止機能や、切り忘れ防止機能を搭載したモデルがおすすめです。小さなお子さんがいる家庭では、イタズラ防止のチャイルドロック機能がついたモデルが安心ですよ。
IHホットプレートのおすすめブランド・メーカー
Panasonic(パナソニック)
多機能かつハイパワーな火力で様々な調理に対応
キッチン家電だけでなく、白物家電全般の製造と開発を手掛ける大手電機メーカー。IHホットプレートは数型を販売しており、機能性の高さで人気があります。残念ながら2022年現在は生産を終了しており、市場では高額で取引されているのが現状です。IHクッキングヒーターの販売は継続しているため、パナソニック製品が使いたいという方は、別売りのプレートと組み合わせて使ってみてはいかがでしょうか。
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
コスパが高くシンプルなデザインで使いやすい
生活用品や家電製品の製造販売を行う日本の大手企業。性能と価格のバランスが取れた製品開発に定評があり、IHクッキングヒーターもコスパの高さで人気があります。無駄を省いたシンプルなデザインで、使う人を選ばないのも嬉しいですね。IH対応のプレートや鍋も販売しており、セットで購入することでお買い得に揃えることが可能です。
小泉成器株式会社(コイズミ)
安全機能が充実しており安心して使える
調理家電や美容家電の製造販売を手掛ける電機メーカー。IHコンロと専用のプレートがセットになった、IHグリルなべが人気です。プレートは重ねることができるので、コンパクトに収納できますよ。各種安全機能も充実しており、初めてIH調理器を購入するという方にもおすすめです。
タイガー魔法瓶株式会社(TIGER)
本格調理が可能な陶板プレートを採用
魔法瓶や炊飯器などの調理家電など、幅広いジャンルの製品を製造販売しています。粘土から作られた陶板をプレートに使用した、IH陶板焼き器というモデルを販売。陶板の遠赤効果と蓄熱性を生かした本格調理が可能です。IH陶板焼き器は生産を終了しており在庫がある店舗も少ないため、気になっている方はお早めの購入をおすすめします。
おすすめ&人気のIHホットプレートランキング
大型でおすすめのIHホットプレート
SK JAPAN-ホットプレート付き2口IH調理器 SKJ-YA142HP (17,680円)
2口のIHコンロ搭載で同時調理も可能
IHコンロを2つ搭載したワイドタイプのIHクッキングヒーター。専用のフタ付きホットプレートが付属します。プレートのサイズは、横幅約63.5cm、奥行き約27cmで、大人数で使用するにも十分な大きさですね。
左右のIHコンロは個別に火力設定が可能。2つのコンロの合計で、1400Wが最大火力になっています。IH対応の調理器具を用意すれば、2種類の料理を同時に調理することもできますよ。大人数でホットプレート料理をする機会の多い方はもちろん、コンロの不足に悩んでいる方にもおすすめのモデルです。
小型でおすすめのIHホットプレート
IRIS OHYAMA-IHコンロ 焼き肉・平面プレートセット IHK-T37 (11,800円)
2種のプレートが付属する1口コンロモデル
IHクッキングヒーターに平面プレートと焼肉プレート(波型プレート)が付属した一式セット。ふた付きなので、蒸し焼きもできるのが嬉しい点です。小型ですが、最大1400Wのハイパワー火力が特徴。6段階の火力調節機能を使って簡単に火加減を調整することができますよ。また、油の温度を管理できる揚げ物モードを搭載しており、IH対応の鍋を用意すれば揚げ物調理も可能です。
本体は横幅28cm、奥行き32.6cm、高さ5.4cmとコンパクトなサイズ。電源ケーブルはマグネットプラグで取り外し可能なので、狭い収納スペースにもスッキリと収まります。1人暮らしの方や、2人から3人での使用を想定している方は、こちらのモデルを検討してみてはいかがでしょうか。
深鍋付きでおすすめのIHホットプレート
小泉成器株式会社-IHグリルなべ KIH-1412/H (22,880円)
専用の鍋とプレート2種がセットになった多目的モデル
専用のプレートと鍋がセットになった多目的モデルです。付属のグリル鍋を使えば、煮る、蒸すといった調理も簡単。料理のバリエーションを大きく増やすことができますよ。揚げ物を調理することもできますが、付属の鍋は揚げ物に対応していないので、揚げ物の時には別の鍋を用意してくださいね。
時間がかかる煮込み料理は、つい目を離してしまいがちですよね。このモデルは、自動OFF設定や温度過昇防止機能などの安全機能を搭載。つけっぱなしなど、万が一の時にも安心です。ホットプレート料理だけでなく、多彩なメニューを作りたいという方におすすめのモデルです。
まとめ
使用人数と料理に合ったIHホットプレートがおすすめ
5人以上の大人数で食卓を囲むのであれば、ワイドプレートが使える2口コンロのモデルがおすすめです。お好み焼きやホットケーキをどんどん焼きたいという場合も大型のモデルが便利ですよ。1人暮らしや少人数での使用であれば、コンパクトな1口コンロのモデルが扱いやすいでしょう。プレートはセットで購入した方がお買い得ですが、あとから買い足すことも可能。最初から全部を用意しようとせず、調理したいメニューに合わせてプレートを追加していくのも良いですね。ぜひ自分に合ったIHホットプレートを見つけて、料理のレパートリーを増やしていきましょう。