おうち時間が増えたことにより、家庭菜園を始めてみようかなと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、畑を一から耕すには大きな労力を必要とします。硬くなった土であれば、尚更。そんなときに便利なのが家庭用ミニ耕運機です。土を耕すのは勿論、畝立てが可能なものまであります。そこで今回は家庭用ミニ耕運機について、おすすめのものをランキング形式で紹介します。畑仕事を簡単に行いたいという方は必見です。
家庭用ミニ耕運機の特徴
短時間で簡単に畑を耕すことができる
畑で野菜などを育てるためには、まず土を耕す必要があります。しかし、手をかけてこなかった畑であれば、想像以上に土が硬くなっているでしょう。家庭用ミニ耕運機であれば機械の力で土を掘り起こすため、人は耕運機を押すだけでOK。とても簡単に、かつ短時間で土を耕すことができます。
土に空気や肥料を満遍なく取り込むことができる
畑の土を耕す目的として、土を柔らかくして根をはりやすくすることが挙げられます。このとき、土の中に空気を取り込んだり、まいた肥料を混ぜたりする必要があります。これにより、ふんわりとした土に仕上がり、野菜を育てるために必要な栄養分を満遍なく広げることができるのです。家庭用ミニ耕運機はこの動きを1台でこなしてくれる優れものですよ。
家庭用ミニ耕運機の種類
電動タイプ
騒音や排気ガスがなくメンテナンスが簡単
電動タイプの家庭用ミニ耕運機は、稼働音が小さく、排気ガスがない点が大きなメリット。住宅地でも気軽に使用可能です。動力源が電気のため、燃料を交換する必要もありません。メンテナンスの面でも扱いやすい家庭用ミニ耕運機といえます。
また、電動タイプの家庭用ミニ耕運機は、比較的小さめな家庭菜園におすすめです。動力源が電気ということもあり、電源コードが必要になるためです。コードレスだと電源までの距離は関係なくなりますが、充電の持ちが少ないものが多いため、やはり小さめの家庭菜園向けといえるでしょう。
ガスタイプ
パワーは少ないが燃料交換が簡単
ガスタイプの家庭用ミニ耕運機は、カセットガスを動力源とします。そのため、燃料の交換が簡単な点がメリットとして挙げられるでしょう。排気ガスも少なく、自然環境への配慮も可能です。電動タイプよりも少し大きめの家庭菜園でも十分に活躍してくれます。
一方、ガソリンタイプの家庭用ミニ耕運機にくらべて、パワーがやや劣る面も。また、冬場はエンジンがかかりにくいため、特に寒い地域で使用する際には、エンジンをかけるだけで時間を取られることもありますよ。温暖な地域で小規模の家庭菜園を楽しみたい方にぴったりなタイプといえます。
ガソリンタイプ
硬い土でもしっかり耕せるパワフルさが魅力的
ガソリンタイプの家庭用ミニ耕運機は、耕す力のパワーも稼働時間の長さも抜群です。稼働音を気にする必要がないのなら、小さい畑から大きい畑まで全ての畑で活躍を期待できるでしょう。硬い土でも難なく耕せるパワーは頼もしいです。
一方、燃料がガソリンということもあって、使用しない期間にはガソリン抜きなどのメンテナンスが必要です。初心者や機械に馴染みのない方は、しっかりガソリン抜きができるか不安になることでしょう。そんな方は工具不要でガソリン抜きができる家庭用ミニ耕運機がおすすめです。
家庭用ミニ耕運機の選び方
畑の大きさで選ぶ
100平方メートル以下の家庭菜園なら車輪式やフロントロータリー式を
比較的小さい家庭菜園であれば、コンパクトな家庭用ミニ耕運機がおすすめ。車軸式であれば一番小さい本体をしているため、女性でも軽々と扱うことができます。他の家庭用ミニ耕運機よりもリーズナブルな点も嬉しいところ。また、フロントロータリー式という耕運機能が前方についているものは、狭い畑でも隅々まで耕すことが可能ですよ。
100平方メートル以上の家庭菜園なら馬力のあるリアロータリー式がおすすめ
大きい家庭菜園では馬力のあるロータリータイプがおすすめです。本体は重く大きいため、一見すると扱いにくい印象を受けます。しかし、けん引力を備えているものであれば稼働と同時に前へ進む力が働くため、それほど操作に苦労しません。耕運も畝立ても1台でしっかりできることから、家庭菜園を本格的に行いたい方にぴったり。
土の硬さで選ぶ
柔らかい土なら20kg前後の軽めのものでもOK
元々畑として利用している場所や、土が柔らかい場所であれば、本体の重量が軽めの家庭用ミニ耕運機で十分。鍬で耕すことも可能な柔らかさであれば、機械を使う必要がないと感じることもあるでしょう。しかし、土の中に満遍なく肥料を混ぜこみたいときには使う価値がありますよ。畝立ても可能な家庭用ミニ耕運機であれば、全体的な作業時間の短縮になるでしょう。
硬い土なら30kg以上の重めのもので深く耕す
硬い土を耕す場合は、家庭用ミニ耕運機に体重をかけて土にしっかり食い込むようにしなければなりません。そのため、本体の重量が比較的重い家庭用ミニ耕運機がおすすめ。本体の重さ自体を利用して、硬い土でも深くしっかり耕すことができるでしょう。家庭用ミニ耕運機を選ぶときには、土の状態を確認しておくと間違いがありませんよ。
操作性で選ぶ
作業時間を短くしたいなら耕幅が広いものを
耕幅とは、家庭用ミニ耕運機が土を耕すことができる幅を指します。この耕幅が広ければ広いほど、一度に耕す面積が大きくなるため、短い作業時間で済ませることができるのです。大きい家庭菜園では耕幅が広いものを、小さい家庭菜園では耕幅が狭く小回りの利くものがおすすめ。いずれにおいても、家庭菜園の大きさを事前に測って作業をイメージしておくと選びやすいです。
握ると自動で作動するクラッチレバーやデッドマンクラッチがあると更に作業時間が短くなる
家庭用ミニ耕運機の中には、グリップ部分にクラッチレバーやデッドマンクラッチなど自動で稼働開始する機能がついているものも。準備段階と耕運動作の間で姿勢を変える必要がないため、作業時間をより短縮できることでしょう。ハンドルの形自体もさまざまあり、腕力に自信がない方はループハンドルや旋回レバーがついたものがおすすめです。
畑までの移動で車を使用するなら折りたたみが可能なものが便利
自宅外に家庭菜園がある場合、特に車での移動を必要とするときには折りたたみ機能があると便利。車に積みやすいよう、本体の小さいものを選ぶと便利。さらに、各部品を取り外したり折りたためたりできれば、持ち運びを楽にすることができます。持ち運びを必要としない場合でも、使用しないときに車庫や物置でコンパクト収納できる点は魅力的です。
家庭用ミニ耕運機のおすすめブランド・メーカー
クボタ
整地プレートや草削りなどのアタッチメントが豊富
初心者が扱いやすい家庭用ミニ耕運機が多いメーカー。豊富なアタッチメントが特徴的であり、耕うん後の整地や除草時に便利な機能も付いています。1台で多様な作業をこなしたい方におすすめです。
ホンダ
広い耕幅が魅力的
耕幅が50cm以上の家庭用ミニ耕運機が多いメーカー。パワフルな耕うん力で、より広くより深く耕してくれます。特に大きな家庭菜園を扱う方は、1台あるだけで作業時間の大幅な短縮が期待できます。
ヤンマー
耕うん畝たて移動の3つが一台でOK
農機具メーカーを代表するヤンマーは、耕うんだけでなく畝立てもサポートしてくれる家庭用ミニ耕運機を販売。溝底幅や溝上幅をそれぞれ調整できる点は、他のメーカーにあまり見られない特徴です。多彩な作物を育てたい方におすすめなメーカーといえますね。
ユーテン(現在取扱なし)
ガソリンタイプだが比較的軽い
ガソリンタイプは全体的に重い機体をしていますが、ユーテンは比較的軽い機体で簡単に操作できます。残念ながら現在取り扱っていませんが、リョービなどのメーカーもおすすめです。車輪を換えることでより楽に移動することができます。
おすすめ&人気の家庭用ミニ耕運機ランキング
初心者におすすめの家庭用ミニ耕運機
クボタ-ミディ (99,800円)
onとoffが簡単に操作できるクラッチレバー付き
爽やかなブルーが土に映える家庭用ミニ耕運機。ロータリーは推進力に優れ、楽に耕うんすることができます。畝立てもできるマットを装備しているため、初心者にぴったりです。マットのセッティングもワンタッチで可能。
また、ハンドルの角度は体格や作業に合わせて調整可能です。背が高い方はハンドルを上にするといった調整ができると、足腰への余計な負担が減ります。作業後はコンパクトに折りたたむことも可能なため、収納場所にも配慮したい方におすすめ。
ホンダ-家庭用ミニ耕運機 (88,500円)
安定感が抜群で小回りしやすい
モデルを変えながらも30年以上愛され続けている家庭用ミニ耕運機です。レバーを握るだけで操作できる点や、保管時のガソリン抜きを工具なしでできる点は初心者にとって嬉しいところ。草の巻付きを防ぐフレームがついているところも素晴らしいですね。
また、耕うん時に左右方向へのブレを少なくしたことで、安定感のある作業を可能にしました。耕幅も広く、外爪装着時には54.5cmにも。もちろん、外爪を外して細かいところの耕うんも可能です。作業に慣れてきてから家庭菜園を大きくしていきたい初心者におすすめ。
リョービ-エンジンカルチベータ (54,368円)
本格的なナタ爪で土をしっかり掘り起こす
車のトランクに楽々収納できる家庭用ミニ耕運機。爪にはナタ爪という高強度の鋳造品が使用されています。そのため、普通の刃よりも劣化しにくく、土をしっかり掘り起こして反転させてくれる特徴があるのです。
また、燃料にはガソリンが使用されており、パワフルな耕うんを実現。抵抗棒と車輪の切り替えがワンタッチで換えることが可能です。そのため、車輪に換えることで畑まで、あるいは畑の中などの移動が簡単になります。比較的小さな家庭菜園で肥料をしっかり混ぜこみたい方におすすめ。
ホンダ-プチな (68,750円)
ホンダ耕運機の中で最軽量の18kg
女性でも持ち上げることができる軽さの家庭用ミニ耕運機。しかし耕幅は外爪装着で45cmと比較的広く、大きな家庭菜園でも十分に活躍してくれることでしょう。爪の脱着時は新設計のロックピンにより、取り付けが非常に簡単です。
また、燃料はガソリンですが、工具なしでガソリン抜きをすることができます。容器に移しやすいホースも付属。初心者でも簡単にメンテナンスすることが可能です。家庭菜園を始めてみたい方、特に女性の方におすすめ。
YARD FORCE-コードレス耕運機 (29,800円)
合計100分稼働できるリチウムイオン充電池付き
刃の上面を加工ような傘が印象的な家庭用ミニ耕運機。小型で軽量なため、女性でも簡単に耕うんすることができますよ。耕幅は20cm、耕深は8cmまで対応。機体の柄の長さは105cmから135cmの範囲で調整可能なため、使用者の身長や作業内容によって調整できます。
また、爪には4枚刃が採用され、硬い土やひび割れた土でもフカフカな土に大変身。最新のリチウムイオン充電池により、30分の作業で50平方メートルもの広さを耕すことができます。燃料交換などのメンテナンスを省きたい、手軽な耕運機が欲しいという方におすすめです。
耕幅が広いおすすめの家庭用ミニ耕運機
ホンダ-サラダ (194,000円)
外爪装着で耕幅55cmも
ホンダ独自のフロントロータリーが付いた家庭用ミニ耕運機。耕幅は55cmもあり、特に大きい家庭菜園で活躍が期待できます。全体的に大きいものの、エンジンを中央部に置くことで低重心となり、操作時の安定性は抜群です。
また、ハンドルはループ状になっており、作業内容や体格によって握り位置を自由に選ぶことができます。耕うんの深さは0cmから20cmまでの範囲を6段階も調整可能。硬い土の場所に大きい家庭菜園を築きたい方におすすめです。
ヤンマー-ミニ耕運機 (165,000円)
50cmの耕幅で耕うんの作業時間を大幅短縮
ガソリンを燃料とした家庭用ミニ耕運機。耕幅は50cmで爪の付け替えはないため、小さい家庭菜園では不向きです。一方、耕うん時に何度も往復しなければならない大きい家庭菜園では、作業時間の大幅な短縮を期待できますよ。
また、硬い土に対するグリップ力がアップしており、硬い土であっても機体が反発して飛び出す危険性が少なくなっているのも魅力的です。初心者でも安全に使用できる点は嬉しいところ。両親や祖父母から大きな家庭菜園を引き継いだ初心者におすすめな家庭用ミニ耕運機です。
ヤンマー-ミニ耕運機 (209,000円)
耕幅55cmかつ耕深最大17cm
旋回レバーが付いた安全性の高い家庭用ミニ耕運機。耕幅は55cmと広く、リヤシートを使用することで綺麗に整地することもできます。耕深は最大17cmと深く、その間を6段階も調整可能な優れものです。
また畝立てもでき、溝底幅を10cmと17cmの2段階で調整可能。溝上幅も40cmと50cmの2段階に調整でき、植える作物の種類によって自在に畝立てできます。家庭菜園でさまざまな種類の作物を育てたい方におすすめです。
イセキアグリ-ミニ耕運機 (236,600円)
大型タイヤで牽引しながら耕幅55cmをしっかり耕す
見た目にもどっしりとした家庭用ミニ耕運機。刃にはデュエットロータリーが採用され、土に深く食い込んでパワフルな耕うんを見せてくれます。耕幅は55cmと非常に広く、大きな家庭菜園で特に重宝することでしょう。
また、両側についたタイヤは直径40cmにもおよび、重い機体でありながらもスムーズな移動が可能に。整地を行うリアカバーや畝立てのためのプレート、緊急時にワンタッチでエンジンを停止できるスイッチなど、まさに痒い所に手が届く機体です。大きな家庭菜園で本格的な栽培を行いたい方におすすめ。
新ダイワ-耕運機 (217,695円)
アタッチメントなしで耕幅55cmかつ畝立て可能
ハンドルの握り離しでonとoffを切り替えることができるデッドマンクラッチが付いた家庭用ミニ耕運機です。ハンドル部分は高さ調整ができ、使用者が一番楽だと感じる位置で操作可能。耕幅は55cmな上、走行せずにその場で耕すことができるレンジ付きでもあります。
また、畝立て作業機を追加することなく、簡易的な畝立ても可能な点も嬉しいところ。ただし、燃料はガソリンのため、ガソリン抜きや交換などのメンテナンスは必要です。家庭菜園に慣れた中級者以上の方におすすめ。
豊富なアタッチメントでおすすめの家庭用ミニ耕運機
ブラック&デッカー-家庭用ミニ耕運機 (17,710円)
草木の根元から掘り起こし除草にも使用可能
縦長のスマートな形が印象的な家庭用ミニ耕運機です。先端には2つの専用刃が付いており、90度の範囲で反復します。そのため、根がらみをすることがなく、スムーズな耕うんと除草を手助けしてくれますよ。
本体の長さは137cmから157cmの範囲内で調整可能。燃料はリチウムバッテリーを使用しており、充電が満タンのときは約49分もの間稼働してくれます。石や木の根にあたると自動的に停止してくれる安全機能もあるため、耕うんと共に除草も行いたい方におすすめです。
クボタ-菜レント (105,800円)
整地レーキや草削りなどのアタッチメントが豊富
1回の充電で45分の作業ができる電動式の家庭用ミニ耕運機。稼働時の音が非常に静かで低振動なため、使用する人が疲れにくい特徴があります。バッテリーは家庭用の電源で手軽に充電でき、装着もワンタッチで簡単です。
また、豊富なアタッチメントがあるのも魅力です。車輪関係は5種類もあり、作業場所や好みによって変えることができます。土をならす整地レーキや除草時に役立つ草削りまでありますよ。1台で多様な作業をこなしたい方におすすめです。
ホンダ-ピアンタ (119,140円)
アジャスターピンで豊富なアタッチメントの脱着がスムーズに
白を基調とした珍しい家庭用ミニ耕運機。カセットボンベを燃料としているためパワーはやや劣りますが、燃料交換が簡単な点は嬉しいところ。全体的にコンパクトなため、家庭菜園の隅々まで耕うんすることができます。
また、アタッチメントには畝立てや培土はもちろん、整地や除草にまで対応しています。全て別売りとなっていますが、その分必要なアタッチメントだけ選ぶことも可能です。アタッチメントの脱着も簡単なため、手軽に多様な作業をこなしたい方におすすめです。
マキタ-充電式耕運機 (109,978円)
土で収納場所を汚さないアンダートレー付き
バッテリー2個の切り替えで連続作業をサポートしてくれる家庭用ミニ耕運機。収納時には折りたたむことはもちろん、爪周りに付いた土を気にせずに収納できるアンダートレーが付いています。車移動で持ち運びするときに便利ですね。
また、エンジンは2段低速ギアを採用。そのため、高トルクでパワフルな耕うん力を発揮してくれます。機体から離れる際、子供が触って誤作動しないようにチャイルドキーも付いている点も注目です。小さな子供がいる家庭でも安心して使用できる家庭用ミニ耕運機といえますね。
まとめ
電動タイプで豊富なアタッチメントがある家庭用ミニ耕運機がおすすめ
家庭用ミニ耕運機を選ぶなら、稼働音が小さくメンテナンスが少ない電動タイプがおすすめ。また、豊富なアタッチメントが適応する機体であれば、整地や除草、畝立てなども1台でこなすことができます。今回はおすすめの家庭用ミニ耕運機について紹介してきました。自宅にある家庭菜園の大きさや土の質を見ながら家庭用ミニ耕運機を探す際、ぜひ参考にしてみてくださいね。