手にけがをしてしまったら絆創膏を貼ると思いますが、日常生活で手を濡らさないというのは困難ですよね。お湯や洗剤がしみて辛い思いをした方もいるでしょう。また、絆創膏を濡れたままにしておくと、細菌感染の原因になることもあります。そこでおすすめなのが、今回紹介する防水絆創膏です。この記事では、便利で使いやすい防水絆創膏をランキング形式で紹介します。選び方も解説するので、多種多様な防水絆創膏の中から最適なものを見つけてくださいね。
防水絆創膏の特徴
水仕事をしても水の浸入を防ぎ傷口を守れる
手や指は誰でもけがをしやすい部位です。同時に何度も濡らさざるを得ない部位でもありますが、防水絆創膏を使えば、水を浸透させずに傷を保護できます。食器用洗剤やシャンプーを使ってもしみず、多少こすれたり水がかかり続けたりしても剥がれないものも多いです。特に家事や仕事で水を使った作業をする機会が多い方にとって、心強い味方になってくれますね。
お風呂やプールに入っても剥がれにくい
防水機能のない絆創膏は、貼ったままお風呂やプールに入ると、粘着力が弱まり剥がれやすくなります。また、衛生上、入浴やプール後には貼り替えが必須です。しかし、防水絆創膏には、入浴やプールにも耐えられる優秀なものが多くあります。中には数日間貼ったままにできるものも存在しますよ。
防水絆創膏の種類
ノーマルタイプ
パッドにテープが付いた一般的な絆創膏
防水絆創膏には特徴の異なるいくつかの種類があるので、紹介していきます。こちらは粘着テープの中央に傷に当てるパッドが付いている、よく知られているタイプの防水絆創膏。見た目は防水機能のない絆創膏と、基本的に変わりません。
テープ部分は肌色のものが多いですが、より目立ちにくい透明や半透明のものもあります。細長いタイプが最も一般的ですが、幅広いサイズや形状のものが存在し、テープやパッドの素材も様々。通気性のよいもの、強力粘着のもの、低刺激なものなど防水絆創膏によって特徴が異なり、自分に合うものを選択できます。
フィルムタイプ
パッドなしで目立たず自然な見た目に
絆創膏を極力目立たせたくない場合におすすめなのが、透明や半透明のフィルムタイプ。パッドがないのが特徴で、フィルム自体を傷口に密着させて使います。パッドを貼るためのフィルムと見た目が似ていますが、用途が異なるので使用する時に間違わないようにしてくださいね。
他の種類の防水絆創膏に比べて薄いため、つけた時の違和感が少なく、指先の傷におすすめ。ただし、薄い分衝撃や摩擦が傷口に伝わりやすいという面もあります。ものが当たっても痛みの少ない、特に軽い傷に使うのに向いています。
モイストヒーリングタイプ
かさぶたを作らず潤いを保ってきれいに傷を治せる
モイストヒーリングとは、湿潤療法とも呼ばれ、傷を乾燥させず、かさぶたを作らずに治す傷のケア方法。傷口から出る体液には傷を治す成分が含まれていて、これをパッドによって保持することで、自然治癒力を高めて傷を治そうとするものです。従来のドライヒーリングと比較し、早くきれいに傷を治せるとされ、近年では広く知られるようになりました。
モイストヒーリングタイプの防水絆創膏によく使われているのは、ハイドロコロイドという素材です。傷口を覆えるようにハイドロコロイドのパッドを貼ると、体液を吸収、保持して、潤いをキープ。傷跡を残したくない方には、モイストヒーリングタイプをぜひおすすめします。また、痛みが和らぐというメリットもあります。
液体タイプ
塗ると皮膜が作られ水仕事をする指先に最適
貼るのではなく塗るタイプの防水絆創膏がこちら。傷に塗るとすぐに乾いて固まり、皮膜を形成して傷を保護します。浅く小さめの傷にのみ使えます。水に強く、水仕事をしても剥がれにくいので、指に使用するのに便利です。
透明なため、塗っていることに気付かれにくいのも嬉しいポイント。何ヵ所も使用する場合や、仕事で接客をする方にもおすすめです。塗る時にしみることがありますが、乾いた後は水や洗剤がしみなくなります。チューブ入りのものが一般的です。
防水絆創膏の選び方
サイズで選ぶ
傷よりも一回り大きくしっかり覆えるものを選ぶ
防水絆創膏のサイズは、パットが傷よりも少し大きく、余裕を持って傷を覆えるものを選びましょう。特に傷を密閉して治すモイストヒーリングタイプのものは、傷がはみ出るようだと十分な効果を発揮できず、バイ菌が入るリスクもあります。また、せっかく防水性に優れた絆創膏であっても、小さすぎるために水が浸入してしまう場合があります。幅広いサイズがあるので、傷に合うものを探してみてください。
好きなサイズに切って使うタイプなら様々な大きさの傷に対応できる
防水絆創膏の中には、傷に合うサイズにはさみで切って使える、便利なタイプも存在します。細長いものや、ロール状のもの、形も自由自在に決められるものなどがあります。常備しておけば、けがをしてしまった時にサイズの合うものを新しく買う必要がなく、すぐに対応できますよ。余らせずに使い切りたいという方にもおすすめで、経済的ともいえますね。
貼る部位で選ぶ
膝などの関節に貼るなら曲げても剥がれにくい伸縮タイプ
膝や肘に貼った絆創膏が、しばらく経つと剥がれてきてしまったという経験のある方は少なくないでしょう。大きく動く関節に貼るなら、パッドやテープに伸縮性のある素材を使用した防水絆創膏がおすすめです。関節の動きに合わせて伸縮するので、曲げ伸ばしを繰り返しても剥がれにくく、防水性を維持できます。違和感も少なく、動きが制限されませんよ。
手や顔など目立たせたくない場所には透明タイプ
絆創膏を使用しているのを目立たせたくない場合には、透明なタイプがおすすめ。手や顔など、人の目につきやすい場所に傷を作ってしまった時に役立ちます。パッドがなく全体が透明な防水絆創膏もありますし、パッドが半透明のものも比較的目立ちません。ただし、赤みが強いなど傷そのものが目立つ時は、傷を覆う部分が透けていると傷口が見えるので、透明ではないパッドで隠した方が見た目がよい場合もありますよ。
つけ心地で選ぶ
肌が弱い方にはかぶれにくい通気性のよいタイプ
特に肌が弱い方が絆創膏を使う場合は、かぶれてしまわないか気になりますよね。絆創膏の通気性が悪いと、蒸れてかぶれの原因になることがあります。絆創膏の防水性と通気性は相反するもののようにも思えますが、通気性に優れた防水絆創膏も多く存在します。素材や構造の工夫で、水は通さずに空気や蒸気はしっかり通すタイプがあり、おすすめです。もし汗をかくなどして蒸れてしまったら、貼り替えることがかぶれ防止になりますよ。
細かい作業をする指先には薄く違和感の少ないタイプ
絆創膏を指先に貼った状態で筆記やパソコンのキーボード操作、料理をすると、いつものようにスムーズに作業ができないことがよくあります。仕事などでもっと細かな作業をする方もいるでしょう。指先の傷には、できるだけ薄い防水絆創膏を選ぶと、いつも通りに近い感覚で指を使えます。また、柔らかめで肌にフィットするタイプがおすすめですよ。
防水絆創膏のおすすめブランド・メーカー
ニチバン
セロテープや絆創膏のケアリーヴシリーズで知られる
傷ケア用品以外にも、文房具や工業用など、多彩な分野のテープ材を手がけるメーカー。セロハン粘着テープを初めて日本に広めたニチバンですが、その歴史は絆創膏や軟膏、硬膏類からスタートしています。長年培われた高い技術で作られ、種類も豊富な絆創膏は人気が高いですよ。
ジョンソン・エンド・ジョンソン
業界の常識を変えたのがキズパワーパッド
ジョンソン・エンド・ジョンソンはアメリカ発のメーカーで、ヘルスケア用品や医薬品を幅広く扱っています。その中でも、バンドエイドの商標を持つ絆創膏は代表的な存在。そして、初めて家庭用のモイストヒーリングタイプの絆創膏を発売した先駆者でもあります。
東洋化学
独自開発の質のよい絆創膏が人気
日本初のシリコーン粘着剤を使った絆創膏や、他にない薄さを持つハイドロコロイド素材の絆創膏を開発した東洋化学。絆創膏を中心に扱う滋賀県のメーカーで、独自の技術力が注目されています。薄いフィルムタイプも、安心の防水性能です。
阿蘇製薬
クイックパッドなど防水絆創膏はサイズの選択肢が豊富
救急絆創膏の生産量は国内トップクラス。多種多様な傷ケア用品が揃っていて、防水絆創膏の種類も多く幅広いサイズ展開です。どれを選ぶか迷ってしまうかもしれませんが、目的にぴったり合うものが見つかりますよ。
おすすめ&人気の防水絆創膏ランキング
大きめの傷用でおすすめの防水絆創膏
ジョンソン・エンド・ジョンソン-バンドエイド キズパワーパッド (1,265円)
高い防水性で5日間貼ったままにもできる
かさぶたを作らずに傷を治す、人気のモイストヒーリングタイプの防水絆創膏。全面がハイドロコロイド素材を使用したパッドになっています。切り傷や擦り傷、軽度のやけどなどを、早くきれいに治したい時におすすめです。
ふち部分は薄くなっていて、肌にぴたっと密着。剥がれにくく、あらゆる方向からの水の浸入を防いで、最長5日間貼り続けられます。こちらはやや大きめの傷に使えるタイプですが、同シリーズのラインナップは豊富で、傷の大きさや部位に応じて選べます。
東洋化学-ハイドロコロイド絆創膏 (435円)
モイストヒーリングタイプで好きなサイズに切って使える
ハイドロコロイド素材の、1辺76mmの正方形のパッドが3枚入っています。傷に合う大きさと形にはさみでカットして使えるのが特徴で、大きな傷から小さな傷まで対応。カットしても剥がれにくくなっていますよ。
モイストヒーリングタイプの一般的な絆創膏とは異なるもう1つの特徴が、厚さ0.03mmと極薄であること。さらに柔らかく、指の関節に貼っても違和感がありません。膝や肘の傷にも向き、水の浸入を防いで2日間ほど貼ったままにできます。
ニチバン-ケアリーヴ 超大判 防水タイプ (554円)
よく伸びるパッドが膝や肘にフィット
縦横の長さが100mmと125mmの大判Lサイズ。関節部に貼れるタイプで、伸縮性に優れたパッドが採用されています。テープ部分も肌にぴったりフィットして、貼った状態で膝や肘を曲げ伸ばししても、ほとんど違和感がありませんよ。
肌に優しいのもポイントで、安心して大きめの傷に使用できます。防水テープには低刺激のウレタンジェル粘着剤が使われ、形状にもかぶれにくい工夫が。入浴にも耐えられる防水性がありますが、十分な通気性も確保されています。
日廣薬品-ニッコーバン JB (495円)
強力粘着で長時間の水仕事にも耐えられる
特に水に強い、大きめサイズの防水絆創膏を探している方におすすめです。テープ部分は丈夫で伸縮性のある布素材。3層構造の強力粘着剤が肌にぴったり密着して、傷を守ります。長時間水に濡れても剥がれにくくなっていますよ。
パッドは傷に付きにくく、剥がす時も安心です。こちらはジャンボMサイズですが、サイズ展開が豊富で、同じ機能を持つ小さめのものもあります。また、ジャンボサイズの中でもさらにS、M、Lの3サイズがあり、傷の大きさに応じて選べます。
小さめの傷用でおすすめの防水絆創膏
阿蘇製薬-デルガード クイックパッド (878円)
入浴にも耐えられる高い防水性で最長5日間貼れる
傷を早くきれいに治せるモイストヒーリングタイプで、全面にハイドロコロイドが使われています。ふち部分が薄くなっていることで、水がかかってもめくれにくくなっています。貼る前に手で温め、皮膚の水分をしっかり拭き取ると、より粘着力が増しますよ。
手に貼って水仕事をしても水やバイ菌が侵入せず、貼ったままの入浴も可能。異常がない場合、最長5日間つけたままにできます。1mmの厚さでクッション性があり、傷をしっかり守れます。体液を吸収するとさらに厚みが出ますが、半透明の肌色のため目立ちすぎません。
ジョンソン・エンド・ジョンソン-バンドエイドウォーターブロック (548円)
特殊テープは防水しながら高い通気性を実現
スタンダードなサイズの防水絆創膏です。肌色のテープ部分は、水やバイ菌をブロックしながら空気と蒸気は通し、蒸れにくくなっています。ふち部分にも水が浸入しにくい加工がされていて、水仕事などでこすれても安心ですよ。
柔らかく傷口に付きにくいパッドが、傷を優しく保護してくれます。伸縮性にも優れていますよ。入浴しても剥がれませんが、1日に1回から2回の頻度で貼り替えが必要です。40枚入りなので、こまめに貼り替えてもすぐはなくなりませんよ。
コウシ-防水救急ばんそう膏 (315円)
コスパに優れたスタンダードな絆創膏
絆創膏と聞いて多くの人が思い浮かべる見た目で、小さめの傷に対応する標準的なサイズの防水絆創膏です。貼る場所を選ばず、常備しておけば使う機会は多いでしょう。1箱に70枚とたっぷり入っていて、家族皆で使えます。
肌にぴったり密着させて貼れば、お風呂やプールに入っても水を通さず、バイ菌もブロックしてくれます。空気や蒸気は通し、蒸れにくい仕様です。低価格のため、剥がれてしまった場合にも気軽に貼り替えられますね。
ジョンソン・エンド・ジョンソン-バンドエイド 水に強いタフガード (368円)
長時間濡れても剥がれにくく通気性にも優れる
手に貼ったまま長時間の水仕事をしても耐えられる、強い粘着力を持ちます。水やバイ菌の侵入を強力に防ぎ、傷口を保護。調理などの仕事をしている方にもおすすめの防水絆創膏です。アレルギーを起こしにくい粘着剤が使われています。
厚地の丈夫な布テープには、パッドの周辺部分に防水加工が施されています。高い耐久性と通気性を両立させていて、蒸れにくいのもポイント。パッドは特殊な立体構造になっていて、空気を循環させます。小さめの傷に使える、スタンダードなサイズです。
目立ちにくくておすすめの防水絆創膏
ニチバン-ケアリーヴ 治す力 防水タイプ (630円)
目立たないモイストヒーリングタイプならこちら
モイストヒーリングタイプで、傷に当たるパッド部分にのみハイドロコロイド素材が使われています。テープは透明で目立ちにくく、肌に密着して水を通しません。サイズが複数あるので、傷の大きさに応じて選べます。
テープ部分は、特殊加工でわずか0.03mmの薄さを実現。指先に貼っても違和感が少なく、指先を使う作業の邪魔をしません。十分な防水性と剥がれにくさを確保しながらも、低刺激性粘着剤が使用され肌に優しいのもポイントです。
東洋化学-アルゴフィットFT 防水タイプ (204円)
0.03mmの極薄透明フィルムは目立たず違和感なし
パッドのないフィルムタイプで、さかむけやあかぎれ、靴擦れなどの保護に使えます。透明なウレタンフィルムは、厚さわずか0.03mm。深めの傷などには向きませんが、出血のない軽度の傷を極力目立たせずに保護したい場合におすすめです。
スマートな見た目と自然なつけ心地が魅力ですが、防水性も十分。シリコーン接着剤が使用され、水仕事をしても剥がれにくい、強い粘着力を持ちます。こちらは細長いスタンダードなタイプですが、さらに小さめのものもあります。
ニチバン-あかぎれ保護バン (308円)
薄く透明なフィルムが指にフィットし剥がれない
あかぎれを起こしてしまった指に巻くのにぴったりの、フィルムタイプの防水絆創膏。パッドがない透明なタイプで目立たず、人にも気付かれにくいでしょう。低刺激性粘着剤が使用され肌に優しく、入浴も可能な防水性が確保されています。
0.03mmの薄さの特殊加工フィルムは、指にぴったりフィットします。70mmの長さがあるので指にしっかりと巻きつけられ、簡単には剥がれません。かなり薄いフィルムなので、重ねた部分も違和感はなく、自然なつけ心地です。
ロート製薬-メンソレータム ヒビプロ (886円)
塗りやすく殺菌消毒もできる液体絆創膏
液体タイプの防水絆創膏で、チューブから直接塗れるようになっているので、手が汚れることがなく便利です。小さな傷に使え、指のひびわれやさかむけなどにおすすめです。すぐに乾いて傷口を密閉し、水をはじきます。
殺菌成分が配合されているので、傷口を保護するとともに消毒も可能。透明なタイプで目立ちません。塗る時に少々しみることはありますが、乾燥後は水仕事や入浴をしても水などがしみないので、痛い思いをせずに済みます。
祐徳薬品-防水カットバンD (324円)
目立ちにくく傷口と肌を優しく守る
ノーマルなサイズの防水絆創膏で、小さめの傷に使えます。ビニールのテープは、柔らかく肌にフィット。パッド部分は白いのでつけていることは分かるものの、テープ部分は透明なため目立ちにくくなっています。
不織布にプラスチック素材のネットが付いたパッドは、傷にくっつきません。粘着力が高く、肌にぴったり密着して水の浸入を防ぎます。低刺激のアクリル系粘着剤が使用され、肌への負担が少ないのもポイントです。
まとめ
モイストヒーリングタイプの防水絆創膏がおすすめ
様々なタイプの防水絆創膏を紹介しましたが、中でも特におすすめなのが、傷をきれいに治せるモイストヒーリングタイプです。他のタイプより少し価格は高めですが、高い防水性に加えて、痛みを抑えられる、交換の頻度が少なくて済むなど、多くのメリットがありますよ。今回はおすすめの防水絆創膏をランキング形式で紹介しました。ぜひ快適に使えるものを手に入れてくださいね。