革靴クリームを使えばお気に入りの革靴を長く使えるだけでなく、新品のような艶を与えることができます。しかし靴クリームを選ぶのはなかなか難しいですよね。メーカーや種類など様々な靴クリームがあり、どのクリームが自分の革靴に合っているのか悩んでしまいます。そこで今回はコロンブスやエム・モゥブレイ、コロニルなどのおすすめメーカーや、目的に合わせた選び方のポイントと一緒におすすめの革靴クリームを紹介していきます。お洒落は足元からと言われるように、革靴がきれいにすることでお洒落度がアップしますよ。
革靴クリームの特徴
革靴を長持ちさせることができる
革靴の乾燥を防ぐためには、定期的に保湿してケアをしてあげる必要があります。革靴クリームには油分と水分が含まれており、革を水分によって柔らかく保ち、油分によって保湿することができます。柔らかくしっとりとした状態をキープすることで靴を長持ちさせるというわけです。
小キズのケアができる
革靴の小キズのケアにも革靴クリームは有効です。キズそのものがなくなるわけではありませんが、クリームが小キズの隙間に入り込むため、目立たなくすることができます。満員電車などの人混みで気付かないうちに小キズがついてしまった、という場合も安心です。
革靴クリームの種類
乳化性クリーム
革に必要な栄養を与える
乳化性クリームとは水分と油脂、ロウと有機溶剤が含まれる革靴クリームのことを言います。革に栄養と保湿、柔軟性を与え、革靴のメンテナンスでは必須と言っていいほど必要性が高いクリームです。使用後は革靴のみずみずしさとナチュラルな艶を与えてくれます。
使う頻度は月に1回程度がおすすめ。定期的にクリームを使うことで、革に元から含まれている水分や油分を補給できるため、ひび割れを予防することにつながります。またメンテナンスはしたいけど時間がないという方でも、乳化性クリームだけを塗っていれば革靴は十分に長持ちしますよ。
油性クリーム
革に輝くような艶を与える
油性クリームとは油脂とロウが含まれた革靴クリームのことを言います。水分を含まずロウを多く含んでいることで、革の表面をコーティングしたようになり、輝くような艶を与えることが可能。革そのもののメンテナンスではなく、見栄えを良くすることがメインのクリームです。
ただ使用する時は注意が必要です。油性クリームを使う前には必ず乳化性クリームを使わなければいけません。油性クリームを先に塗ってしまうと、コーティング効果によって、乳化性クリームによる栄養補給ができなくなってしまいます。油性クリームは、乳化性クリームだけでは輝きが足りないと感じた時に使うといいですね。
革靴クリームの選び方
硬さで選ぶ
やわらかめなら初心者も使いやすい
水分が多く含まれている革靴クリームの特徴は伸ばしやすいことです。硬ければクリームを伸ばしにくく塗布した時にムラになることがありますが、水分を多く含んでいれば均一に伸ばしやすく手軽にメンテナンスできます。特に初心者の方なら水が多く含まれるやわらかめのクリームがおすすめ。革靴クリーム選びの際は含まれる水分量をチェックしましょう。
硬めなら効果の持続性がある
水分が少なく油分が多く含まれる革靴クリームは伸ばしにくく、塗り慣れるまで時間がかかるというデメリットがあります。しかし、硬いことで効果の持続性が高いことがメリット。雨が降るたびにクリームを塗り直す手間がなくなりますよ。また輝きを求めるならロウの含有量もチェックしてみてください。油分とロウが多ければ、革靴をさらに輝かせることもできますよ。
色で選ぶ
無色タイプなら靴の色を気にせず使える
色の違う革靴を複数持っている方なら無色タイプが使いやすいですね。靴によってクリームを使い分ける必要もありませんし、靴に合わせたクリームを準備しなくて済むため、靴棚が革靴クリームだらけになってしまうこともありません。また無色タイプはユーズド感を楽しみたい方にもおすすめです。補色しないことで、経年による色褪せの変化を楽しむことができますよ。
カラータイプなら補色できる
色褪せてしまった靴の色合いを修復したいならカラータイプがおすすめです。補色効果が高いので、靴の色合いを変えることもできます。またカラータイプを塗る時は数回に分けて塗っていくといいですね。少しずつ塗ることで、色が濃すぎて不自然になってしまうことを防ぎ、自然な色合いに近付けることができます。何度も塗るのは手間のかかる作業ですが、そのぶん美しい仕上がりになりますよ。
仕上がりで選ぶ
ワックスならワンランク上の輝きが手に入る
油性ワックスには革靴を輝かせるロウを多く含んでいるため、鏡面磨きによって煌びやかな輝きを手に入れることができます。またロウが多いことで雨や汚れ、キズから革靴を守ってくれる効果も大きくなります。輝きを得る時のポイントは、ワックスを数回塗り重ねることです。さらに塗り重ねたワックスをクロスで磨けば、ワンランク上の輝きになりますよ。
デリケートクリームならシミができにくい
デリケートクリームはロウがほとんど含まれないため、ロウを塗ることでシミになる可能性がある革にも使用することができます。輝きよりも、靴のメンテナンスをメインにしたクリームですね。輝きは期待できませんが、ナチュラルな革の風合いを楽しむことができます。自分の靴はロウを使えるのかどうか調べてもわからない、といった場合にもおすすめです。
革靴のおすすめブランド・メーカー
Columbus(コロンブス)
靴から服まで幅広く使えるケアグッズメーカー
コロンブスの革靴クリームの特徴はリーズナブルな価格設定をしていることです。しかしながらクリームの品質も高く、たくさんの愛用者から支持を得ています。またラインナップの豊富さも魅力です。革靴クリームだけでなく、ブラシや防水スプレーなど幅広い製品が揃っています。
M.MOWBRAY(エム・モゥブレイ)
手軽にプロの仕上がりになる製品作りがモットー
エム・モゥブレイがこだわるのは革靴クリームの品質だけではありません。革靴磨きのプロでなくても使いやすく、まるでプロが磨いたような仕上がりになる、そんなクリームにこだわっています。靴になじんでナチュラルで優しい仕上がりになるクリームは、伸びやすくなめらかなことで人気を集めます。
Collonil(コロニル)
レザーケアブランドの老舗
コロニルの革靴クリームは常に革新を繰り返していることが特徴です。実験室で常に新しい素材を探し、より効果が高い革靴クリームを開発。革新を繰り返してきたことによる知識と経験を活かした革靴クリームの品質は確かなもので、地球環境にも考慮されています。
Saphir(サフィール)
フランス直輸入の高級シューケア用品ブランド
サフィールは世界65ヶ国で愛用されているプロ向けのブランドです。取り扱っている革靴クリームは一流品ばかりで、その品質や効果に定評があることで知られます。ブランドを代表するビーズワックスファインクリームは保湿だけでなく補色効果も高いことで人気があります。
おすすめ&人気の~ランキング
乳化性クリームでおすすめの革靴クリーム
Columbus-ブートブラック 乳化性クリーム (1,100円)
伸びが良くて塗りやすいから初心者にもおすすめ
粒子が細かく、革の表面にしっかりとなじんでくれるため、美しい仕上がりになるのが特徴。クリームを塗った後は色ムラになりにくく、発色も美しくなります。たくさんの職人に愛用されていることもあり、その品質と塗りやすさ、仕上がりには信頼を置けます。
ブートブラックはコロンブスの革靴クリームの中では上級ブランドに位置しているものの、リーズナブルな価格であるところも魅力です。色の展開も38色と豊富なので、革靴の色合いにも合わせやすいですね。塗りやすく、リーズナブルで色が豊富なので初心者にもおすすめ。
M.MOWBRAY-シュークリームジャー (990円)
保湿力が高く革を程よいやわらかさにしてくれる
クリームの伸びがよくて革への浸透性が高いことが特徴です。クリームに含まれる水分量を多くしているため伸びがよく、シューケアに慣れていない方のことも考慮してくれていることがわかります。伸びやすければムラにならず、シミの心配も少なくなりますね。
カラーバリエーションが50色と多く、幅広いカラーの革靴に対応。補色力もあるため、革靴の色褪せが気になっている方にもぴったりです。優れた浸透性と保湿力、高い補色力がある革靴クリームは、硬くなってしまった革靴や色褪せが気になる革靴にどうぞ。
Saphir-ビーズワックスファインクリーム (1,100円)
アーモンドオイルと蜜ろう配合で保湿と艶出しができる
スキンケアにも使われるアーモンドオイルは革靴にも高い保湿力を発揮、革靴の乾燥を防いでくれます。このクリームを使用することで、革にたっぷりの潤いを与え、しっとりとした質感の革靴に。また、99色という豊富な色を展開しているため、幅広い革靴に対応していることも魅力です。
さらに、こちらのクリームには他の乳化性クリームにはない、艶を出す効果もあります。アーモンドオイルだけでなく、ミツバチの巣から採取できる蜜ろうが含まれていることで、革への栄養補給と同時に保革することが可能です。他の乳化性クリームの艶では物足りなさを感じる方におすすめです。
Collonil-1909 シュプリームデラックス (1,499円)
石鹸のような爽やかな香りが使っていて心地良い
保革効果と高い栄養効果によって、靴の微細な皮革繊維に潤いを与えてくれるのが特徴です。動物の皮脂腺から分泌されるラノリンや、フッ化炭素樹脂が配合されているため、艶や撥水効果にも期待できます。しっとりとした深みのある艶になるため、落ち着いた雰囲気の風合いにしたい時にぴったりですね。
また爽やかな香りと比較への浸透性をクリームに与えるためにシーダーウッドオイルを配合しているのもポイント。成分を革にしっかりと届けるだけでなく、シーダーウッドオイルの爽やかな香りを楽しみながらシューケアができます。バッグや財布などにも使えて汎用性が高いためおすすめですよ。
M.MOWBRAY-デリケートクリーム (1,100円)
伸びやすくて使い心地が抜群
ゼリー状になっており、保湿に特化しています。艶には期待できないものの、革に潤いを与える効果は抜群です。しかも潤いを与えながらもベタつかないのがポイント。ベタつかないことで使い心地が良くなるため、塗った後もムラになりにくく自然な仕上がりになります。
クリームの成分は皮革に深く浸透、乾燥やひび割れから靴を守ってくれます。空気が乾燥している季節の革靴の強い味方ですね。ゼリー状で使いやすく、ベタつかずに高い保湿力のあるクリームは、デリケートクリームを初めて使うという方にもおすすめです。
Saphir-スペシャルナッパデリケートクリーム (2,420円)
値段は高いがプロも認める高い保湿力がある
ワックスや有機溶剤を一切含まず、デリケートな皮革にも対応しているのがこちらのデリケートクリームです。乾燥から革を守り、日焼け止めや保湿力アップの効果があるホホバオイルを配合しています。ケア不足で油分が抜けすぎてしまった靴を優しくケア、潤いを与えてくれます。
カラーが無色なのも嬉しいポイントです。色に関わらず、バッグや財布、ソファなど幅広い革製品にも使うことができます。乾燥しきった靴にいきなり油分の強いクリームを塗るとムラになってしまいます。まずはデリケートクリームで潤いのベールを与えてあげましょう。
ヴィオラ-シュークリーム (880円)
徐々に変わる革の風合いを楽しめる
染料系で革にゆっくりと色付けができるため、年月をかけて繰り返し塗り込んでいくことで自分だけの一足を育てることができます。乳化性クリームとしてはかなり硬いため、均一に塗り込むためには根気とテクニックが必要なのが玉にキズ。しかし硬いことで、革に与えた栄養を長くキープすることができるというメリットがあります。
従来の靴用クリームは油分と水分の比率は半々だったところ、油分を70パーセントまで増量しています。そうすることで、より艶が出て雨にも強くなっていることが魅力です。あえて濃い目の色を選んで、じっくりと自分のオリジナルカラーの革靴に育てる楽しみ方もできますよ。
油性クリームでおすすめの革靴クリーム
Saphir-クレム1925 (2,420円)
靴に高い栄養と圧倒的な艶を与える
油性クリーム選びに迷ったらこちらのクリームを選べば間違いはありません。高価ではあるものの、価値に見合った品質です。シアバター、ビーズワックス、カルナバワックスなど、6種類の天然ワックスを配合しているため、革に栄養を与えながら艶を出すことができます。
靴磨きのプロの方々に愛され続けていることからも、その品質、性能は確かなものといえます。クレム1925を使用した革は、しっとりとした質感と極上の艶に仕上がります。補色性能も高いため、乳化性クリームと併用することで、小キズをさらに目立たなくすることも可能ですよ。
Columbus-ブートブラック アーティストパレット (2,200円)
ワックスのような鋭い艶を出すことができる
こちらの油性クリームを使うと、ワックスを使ったような透明性の高い仕上がりになります。天然ワックスを中心に、高い保革効果を得られるアルガンポイルを配合。艶と同時に保革や防水効果を得ることができるため、雨の日の汚れや小キズから靴をしっかりガードしてくれます。
ビーズワックスによる甘い香りがあることも特徴的で、伸びの良いクリームを靴に塗り込む時間がもっと楽しくなります。ワックスを使っての鏡面磨きが必要ないほどの艶、そして塗り込みが楽しくなる香り。鮮やかなカラーが多いクリームですので、アクセントとしても活躍しますよ。
油性ワックスでおすすめの革靴クリーム
M.MOWBRAY-ハイシャインポリッシュ (880円)
天然の植物成分で鋭い光沢感を実現
ワックスに天然の植物性ロウであるカルバナワックスを配合、使用後は鋭い光沢感を革靴に与えることができます。また他のワックスと比べて水気が感じられることも特徴。水気が感じられるため、初心者の方でも塗りやすく、手軽に鋭い輝きを手に入れることができます。
ワックスとしては豊富な6色のカラーバリエーションがあることや、高い防水効果を得られるのも嬉しいポイント。幅広い革靴に使えるうえに、雨の日の泥汚れから大切な靴を守ってくれます。ハイシャインポリッシュによる鋭い輝きと防水効果を試してみてはいかがでしょうか。
Saphir-ビーズワックスファインクリーム (1,299円)
顔料を多く含む着色効果が高いワックス
顔料を多く含んでいることで、色あせが気になる革靴の補修にも活躍できるのがこちらのワックスの特徴です。色は全14色ですが、混ぜ合わせて色を調合することもできるため、使える靴が幅広いですね。またオリジナルカラーを作り出すという楽しみ方もできます。
成分はビーズワックスをベースとしてアーモンドオイルを配合。革の保湿をすると同時に、ビーズワックスによって輝きを与えてくれます。艶や輝きだけでなく、革への優しさにも考慮された高級品質の油性ワックスの性能を、ぜひ1度お試しください。
Saphir-ミラーグロス (2,420円)
栄養効果は一切ないが鏡面化特化で鋭く輝く
天然ワックスを厳選、配合を適切にすることで速く簡単に鏡面仕上げをすることができます。その成分にはカルバナワックスやモンタンワックスをはじめとして、高級天然ワックスをふんだんに使用。その結果、磨きや乾燥時間を短縮させることにも成功しているワックスです。
サフィールによるおすすめの使い方はビーズワックスファインクリームとの併用です。ビーズワックスファインクリームで革に栄養を与えつつ、革の表面の隙間を埋め、その後にミラーグロスを使います。革へのダメージを最小限に抑えながら、鋭く、極上の艶を与えることができますよ。
KIWI-シューポリッシュ (630円)
しっかり光るのにコスパに優れる
程よく柔らかいワックスは塗りやすさと輝きに定評があります。シューポリッシュを使って磨き上げることで、革の表面が鏡のように光を反射、周囲の景色が映りこむほどの鏡面仕上げを可能にします。鏡面仕上げがしっかりとできるうえに、この価格なのでコスパもばっちりですね。
高級感を感じるパッケージが多い中、KIWIのパッケージはキュートさが感じられるのも魅力です。女性が革靴のお手入れ用品として靴棚に入れていても違和感がなく、玄関先のインテリアにも溶け込みやすくなっています。女性が使っても違和感のないデザインのワックスを探している方におすすめです。
KIWI-パレードグロス (759円)
ドライワックスにすると素早く光らせることができる
こちらのワックスの使い方は2種類。パレードグロスを塗った後に少量の水を加えながら磨き上げる方法と、パレードグロスを乾燥させてドライワックスとして使用する方法です。ドライワックスとして使用すると短時間で、素早く光らせることができるため、時間があまりない時にも活躍できますよ。
ワックスが柔らかめで、塗りやすい点にも注目です。柔らかめで塗り広げやすいため、靴全体を均一にコーティングすることができます。また薄く重ね掛けしたい時にも便利ですね。カルナバワックスなどの独自ブレンドによる繊細な輝きは持続性もあるためおすすめです。
革靴クリームの使い方
靴の汚れを落とした後に布にクリームを取り薄くムラなく伸ばす
革靴クリームを塗る前に、靴についた汚れをブラシを使って汚れを落としていきましょう。またこの時は縫い目やシワなど、汚れが残りやすい部分を念入りにブラシをかけるのがポイント。ブラシが終わったら革靴用のクリーナーを布に取り、円を描くようにしながら全体をきれいにしていきます。
汚れが落ちたら少量乳化性クリームを布に取り、できるだけ薄く、均一になるように伸ばす作業を何回かに分けて行います。これだけでもきれいになりますが、さらに輝きが欲しい方は油性クリームや油性ワックスを乳化性クリームと同じ要領で塗りましょう。油性クリームやワックスを塗るのが手間に感じるなら防水スプレーを使う方法がおすすめですね。
まとめ
使いやすい革靴クリームがおすすめ
革靴クリームで最も大切なポイントは塗りやすさです。塗りやすい革靴クリームを使うことで、革靴に均一に塗ることができ、より適切なシューケアにつながります。シューケアで大切な革靴を長持ちさせ、光らせてみてください。きっとさらに愛着がわき、靴を履いている時間が楽しくなりますよ。