魚調理の際に小骨はどのように処理していますか。特に小さなお子様やご高齢の方の魚調理は小骨を気にする必要がありますよね。毛抜きやピンセットを使っているという声も多く聞かれますが、骨抜きを使うと驚くほどきれいに骨を取ることが可能です。魚の骨を取る際の便利な骨抜きという専用調理器を今回はランキング形式で紹介していきます。
骨抜きの特徴
簡単に魚の骨処理ができる
骨抜きは名前の通り魚の骨を取るのを目的とした専用調理器。ピンセットのような形と、プライヤーと呼ばれるハサミ型の2種類の形あります。小さな骨を取るための最適な設計で、先端のかみ合わせがしっかり骨を掴み、すっと簡単に骨を取ることができます。
魚の骨抜きはもちろん皮むきなどにも使える
骨抜きは魚の身を傷つけず骨を取る調理器具です。そのため他にも、トマトの湯向きや桃の皮むきなど、身を傷つけず薄い皮をすっとむくのにも適しています。さらにじゃがいもなど熱々の野菜の皮むきなどでも大活躍します。
骨抜きの種類
ピンセットタイプ
毛抜きのような形で使い方も簡単
ピンセットタイプはスタンダードな形で初めて使う方におすすめです。毛抜きのように先端のピン部分で骨を挟んですっと引っ張り、骨抜きをします。毛抜きよりは少々大き目の形で、手の大きさに合わせて10センチから15センチくらいのものが主流です。500円から購入できるものもあり、お手軽価格が魅力的です。
ピンセットタイプは日本の金物メーカーの高品質な日本製の骨抜きも多いのが特徴です。ピンの形状も関東型や関西型とあり、昔の関東と関西で食されていた魚の種類でピンの違いがあります。日本の魚食文化を象徴する調理器具です。
プライヤータイプ
ハサミやペンチのように持ち手があり使いやすい
プライヤーという言葉は聞きなれない方も多いでしょう。プライヤーとはもともとはペンチの形に似た工具のことで、物を掴んだり、ひねったりするのに使う器具です。プライヤータイプの骨抜きは、同じくペンチのような形状をし、小さな魚の骨を掴んだり、引き抜きづらい骨を引っ張って抜くのに特化したものになっています。
プライヤータイプは、長時間使うときや細かい骨抜きの際におすすめです。バネが入っているものもあり、手に負担をかけることなく、骨抜きをサポートしてくれます。実際に、魚の加工工場や和食料理店の厨房など業務用でも多く使われていて、プロも認める使いやすい骨抜きとして定評があります。
骨抜きの選び方
使いやすさで選ぶ
プロ仕様なら長時間使っても手が疲れにくい
魚の加工工場や病院、学校の給食センター、料理店の厨房ではひたすら魚の骨取りとするということも。長時間の細かい魚の骨取り作業は、手に負担がかかります。軽い力ですっと骨取りできるプライヤータイプは、業務用として使われていることが多いので、使いやすさは抜群です。国内問わず、魚の骨抜き専門の方に信頼されています。
滑り止め加工がされていると骨をつかみやすい
持ち手の指部分に滑り止め加工がされているピンセットタイプは、力が入りやすくしっかり骨を抑えることができます。そのため、途中で骨が切れたり折れることなく、1本そのまますっと骨を取ることができます。調理中は、手が水分や油、魚のぬめりでツルツル滑ることもあるので、滑り止め加工の骨抜きは持ちやすく最適です。
お手入れのしやすさで選ぶ
ステンレス製なら食洗器でも洗える
ピンセットタイプが多くのものが食器洗浄機でも丸洗いできるステンレス素材でできています。余計な部品もないので洗いやすくお手入れも簡単。またステンレスは耐久性にも優れているので、ゴシゴシ洗ったり、食洗器でも壊れにくいのが特徴です。生魚を扱う調理器具は、匂いや最近も心配です。匂い移りも気にせず、いつでも清潔に保てますよ。
プライヤータイプは分解できると清潔
プライヤータイプは、ピンセットタイプに部品が多い分、細かいところのお手入れが大変です。ですが、ほとんどのプライヤータイプの骨抜きが分解して洗浄できるので、安心してよいでしょう。生の魚を扱うので、部品のつなぎ目の間に小さな魚が入りこむことも。使用後は分解してきれいに洗浄し、乾かして使うことがおすすめです。
ピンの形で選ぶ
関東型は柔らかい小さな魚に最適
関東型や東型と呼ばれる骨抜きは、毛抜きのような形状で先端が丸みを帯びた形が特徴。身の奥の骨を取ることよりも、表面の骨や柔らかい身の骨を取るのに適しています。関東では昔アジやイワシなど小さく表面に細かい骨を持つ魚を多く食べられていました。そのような魚の骨抜きに最適な形から関東型の骨抜きができたといわれています。
関西型は身の引き締まった血合いの多い魚に最適
関西型や西方と呼ばれる骨抜きは、先が、ひらがなのくの字型になっている形が特徴。魚の身の奥のほうにある骨や、血合いの多い骨の身を傷つけず取りやすくするため、このような形をしています。くの字型のとがった先端が、身を傷つけず、奥の骨をしっかりと掴みます。関西型は、関東とは逆に、サバやタイなどの身がしっかりした魚を多く食べていたため、くの字型の骨抜きが生まれたといわれています。
柳刃なら身がボロボロになりにくい
柳刃は包丁などでよく聞く刃の形状のことです。骨抜きにも柳歯タイプがあります。先端が斜めになっているため、細かい作業がしやすいのが特徴。先端の少ない面積部分で奥底の骨をきちんととらえます。そのため刃先でぐりぐりと先魚の身をほじくり、骨を出すようなことをしなくて済むため、魚の身をきれいに保つことができます。
骨抜きのおすすめブランド・メーカー
パール金属
プロにも愛用者が多い骨抜き
パール金属の骨抜きは種類の多さが魅力。使う人の手のサイズやよく調理するお魚の種類に合わせて、骨抜きを選ぶことができます。耐久性に優れたステンレス製で、高品質の日本製もおすすめポイントです。
ホクト
骨抜き名人というプライヤータイプの骨抜きが人気
電子部品関連なども製造するホクトの骨抜きは、高級ステンレス素材を使った耐久性が魅力。骨抜き名人は特許も取得済で、全国すし組合九州ブロックからも推奨されている、プロもおすすめする骨抜きです。給食関連施設や魚加工工場などたくさんの業務用施設で使われています。
朝日産業
バネ付きのプライヤータイプの骨抜きが使いやすい
朝日産業の骨抜き達人というバネ付きの骨抜きは軽い力で骨をすばやくとることができます。朝日産業は他にも魚のうろこ取りなど食品加工商品を開発しており、食品加工工場、スーパー、ホテル、レストランでも使われていて業務用としての定評があります。長時間使っても疲れない構造で、細かい骨抜きに最適です。
GLOBAL(グローバル)
他のメーカーにはないスタイリッシュな形の骨抜き
グローバルは、日本のステンレス加工メーカー吉田金属工業株式会社の人気ブランドです。包丁が有名で、持ち手がおしゃれなデザインはグッドデザイン賞も受賞しています。そんなグローバルの骨抜きはおしゃれな持ち手デザインが特徴。グローバル包丁ファンの方にも人気な骨抜きです。
おすすめ&人気の骨抜きランキング
ピンセットタイプでおすすめの骨抜き
堺刀司–魚の骨抜き角大(1,550円)
関西型のステンレス骨抜き
関西型のため血合いの多い魚や、身の奥にある骨を抜くのに最適です。ピンセットの型の先は水平幅が18ミリあり、大き目の魚の骨が取りやすくなっています。先が幅広のタイプは、並列の骨を一気に抜くこともでき便利です。
堺刀司は、伝統のある日本の調理器具メーカーで、高品質も魅力的。ステンレスなので耐久性にも優れており、長期間使うこともできます。プロの料理人にも利用されているお墨付きの日本製品です。
グローバル-骨抜き (5,500円)
スタイリッシュな人気ブランドの骨抜き
グローバルの骨抜きはピンセットタイプですが、他にはない持ち手のデザインと形状が魅力的。持ち手の部分は大き目なので、見た目だけでなく持ちやすい形状にもなっています。ブランドの特徴である、点々模様がちょうど滑り止めの役割にもなり、見た目の良さだけでなく機能面も充実しています。
軽い力で、小骨も簡単に掴み、簡単にとることができます。骨を掴む部分の先が少し鋭くなっているので、しっかりと骨を抑え、途中で切れたり外れたりすることもありません。さらに骨抜き以外にも、温野菜の皮むきにもおすすめです。
石鎚金物製作所-骨抜き (1,000円)
柳刃の鋭利なピンセットが特徴
職人一人一人が丁寧に刃合わせを調整している、高品質な日本製骨抜き。ピンセットタイプは骨を掴む部分に少しでも隙間があると、小さな骨を取ることができません。刃合わせがしっかりしているこの骨抜きはしっかりと骨を抑え、すっと簡単に骨を取ることができます。
柳刃仕様なので、刃先も斜めになっているため、魚の身を傷つけずボロボロになることもありません。深いところの骨も、先端の斜めの部分がすっと切り込んで確実に骨を掴みます。魚料理も細部までこだわりたい、本物の品質を好まれる方に最適な匠の骨抜きです。
杉山刃物店-骨抜き (660円)
関東型の刃物店の骨抜き
静岡の老舗刃物店の骨抜きが、1000円以下で購入できるのは魅力的です。関東型ですが、ピンセットの先端が少し鋭利になっており、小さな骨もつかみやすくなっています。職人がきっちりと刃合わせをしているので、隙間がなく、引き抜くときも失敗せず、骨を抜くことができますよ。
錆びづらく、耐久性にすぐれているステンレス製の骨抜き。簡単に洗うことができ、清潔に保つことができます。ステンレスは長年使っても劣化せず、さらに職人一人ひとりによるとても丁寧な作りなので、ずっと使うことができおすすめです。
仙武堂-骨抜き (2,805円)
刃先のズレ知らずの骨抜き
新潟県燕三条製の関東型の骨抜きで、高品質、安心の日本製です。持ち手のところが3ミリ程度の厚手タイプになっており、しっかりとした持ちごたえがあります。安定感があるので、骨を抑え、途中で骨が抜けたり、外れたりすることなく最後まで簡単に骨を取ることができます。
耐腐食性に優れた高級ステンレス鋼を使用しており、日ごろのお手入れも簡単です。錆びづらく、カビにも強く、水はけもよいのが特徴です。ゴシゴシしっかり洗っても刃先がこぼれず、耐久性もあり、丈夫です。
パール金属-銀の爪 (1,751円)
いろんな調理に使いやすい万能骨抜き
銀の爪は、小さなトングのような形が特徴。爪先のようにがっちり合う刃先で細かいものをきっちりと掴みます。魚の骨抜き以外にも、茄子やトマトの湯むき、ふかしたジャガイモの皮むきなど皮むきにも適しています。そのほかにもイカの皮むきやイチゴのヘタ取りなど骨抜き以外にもいろんな用途で使うことができますよ。
小さな魚から大きな魚の骨抜きまで対応しています。刃先は先端と両脇で角度が異なるため刃先を傾けて使い分けることができるのもおすすめ。血合いの多い魚の骨抜きや身のしっかりした魚の身も崩れにくく、軽い力ですっと骨抜きができます。
ナガオ-さかな骨抜き (902円)
かわいい魚の形をした骨抜き
ユニークな魚の形が特徴のピンセットタイプの骨抜き。魚の口の部分が刃先になっており、楽しく骨抜きができます。機能性を重視した骨抜きはデザインが単一なため、このお魚の形は一味違う骨抜きとしてお子様にも人気の調理器具です。
見た目だけでなく、新潟県燕市産の純国産の高品質。高級ステンレス鋼で作られており、耐久性で衛生的なのもうれしい骨抜きです。先端には滑り止めの溝がついており、骨も途中で切れることなく簡単に抜くことができます。
GEFU-骨抜き (2,640円)
ドイツメーカーのおしゃれな骨抜き
日本製の骨抜きが多い中、ドイツのキッチン用品メーカーGEFUの骨抜きはおしゃれな魚の形が特徴。サイズは日本製の骨抜きに比べ少し大き目です。持ち手部分も大きく、男性など手の大きな人が使いやすい形となっております。
ドイツのメーカーということもあり、魚だけでなく鶏の羽などを取り除くのにも利用できます。日本で鶏の羽抜きをする機会は少ないかと思いますが、筋や皮をとるときにも活躍します。オールステンレスのしっかりした作りなので、硬い骨確実に抜くことができますよ。
プライヤータイプでおすすめの骨抜き
朝日産業-骨抜き達人III (3,139円)
使いやすさと耐久性を追求したプロ仕様骨抜き
骨抜き達人はプライヤータイプで真ん中のバネが特徴です。バネが手の力をサポートしてくれることにより、長時間の骨抜きも手が疲れることなく対応できます。日本国内限らず、魚の加工工場や飲食店の厨房で使われる人気の骨抜きです。
実際に骨抜き作業される方と共同で開発したというこの骨抜き達人は、使う方目線の機能性のよさが備わっています。刃先が曲がっているため、骨の抜く場所を目視しながら、魚の身を傷つけずピンポイントで骨を取ることができます。分解でき、洗浄のしやすさも考慮されており、メンテナンスも楽々です。
ホクト-骨抜き名人 (7,107円)
骨が途中で切れないようにこだわった設計の骨抜き
手にすっぽり収まるサイズのプライヤータイプの骨抜き。男性、女性ともに握りやすい形状かつ大きさが特徴です。アジなどの小魚から鯛などの中骨を抜くのに利用でき、少ない力で手が疲れず快適に骨抜きができます。
高い耐久性があり、衛生的な特殊ステンレス製が特徴。爪先のかみ合わせは、狂うことなく、長く利用することが可能です。価格は高めの骨抜きですが、耐久性、品質、使いやすさは群を抜いて、多くの調理人のプロ達に支持されています。
室本鉄工–骨抜きプライヤ (3,772円)
分解でき洗えるので衛生的な骨抜き
手のひらに馴染みやすい12センチのプライヤータイプの骨抜き。持ち手の部分はプラスチックになっており、掴みやすく手が疲れません。また、下部分にバネがついているので、バネがグリップ部分のサポートをしてくれ、長時間の骨抜きもできます。
バネ部分、ハサミ部分、ねじ部分と細かく分解できるのも特徴。分解できるので細かい部分も洗う目視で洗うことができます。組み立ても簡単なため、お手入れもストレスになりません。小さな隙間もきれいに掃除をすることができ、生魚を扱っていても安心して使い続けることができます。
500円以下で買えるおすすめの骨抜き
貝印-骨抜き (400円)
人気の貝印のコスパ抜群の骨抜き
日本製でさらに有名刃物メーカーの貝印の骨抜き。500円以下で購入できるコストパフォーマンスはとても魅力的です。ステンレス製で、耐久性も抜群。初めて骨抜きを使ってみたいという方には試しやすいのでおすすめです。
持ち手の部分に貝印のロゴと凹凸があり、滑り止めの役割も担っています。小さな骨でも見やすいように先端斜めの加工になっており、しっかり見つけた骨を掴めるようになっています。低価格でも、使いやすく機能性にも優れた骨抜きです。
パール金属-骨抜き(446円)
関西型のステンレス製骨抜き
パール金属の骨抜きシリーズの中でも低価格のコストパフォーマンスに優れたし骨抜きです。耐久性に優れたオールステンレス製。丈夫なため、刃先のかみ合わせも狂わず長持ちするので長く使うことができます。
大きさも12センチと一般的な骨抜きのサイズで使いやすさい大きさです。くの字の関西型骨抜きは魚の奥の骨も取りやすく、魚の身を傷つけることなく簡単に骨抜きができます。関東型の骨抜きしか試したことのない方は、この金額なら関西型の骨抜きを試してみるのもよいかもしれません。
美粧-柳刃骨抜き(383円)
柳刃の骨抜きを試してみたい方におすすめ
柳刃の骨抜きの中でも低価格が魅力。斜めの先端は身をボロボロにすることなく、ピンポイントで骨を掴むことができます。すっと骨を抜くことができ、簡単に骨抜きができますよ。平行に並んでいる骨なら複数本一緒に抜くことも可能です。
美粧は日本の金属メーカーで安心の日本製です。素材もステンレスでできており、さびにくく、耐久性もあり、かみ合わせもがっちりしているので使いやすさも抜群です。洗浄も簡単なのでずっと清潔で使うことができ、この価格はお得ですね。
まとめ
使う頻度と食べる魚に合う骨抜きがおすすめ
日本の魚食文化に根差した調理器具の骨抜きは低価格でも日本製のものが多く、高品質のものを購入できます。たくさん魚を調理する方なら、機能性抜群で手が疲れにくいプライヤータイプ。低予算で手軽に試してみたいならピンセットタイプ。また、よく食べる魚の種類で、さらに関東型、関西型と使い分けてもよいでしょう。骨抜きですっと骨を抜いて、食べやすい魚料理にチャレンジしてみてくださいね。