キャンプや登山に出かけるなら、飲み物を飲むために軽くて丈夫なコップを持って行きたいですよね。ステンレスやプラスチックのコップもアウトドアに向きますが、デザイン性や機能性で特に人気が高いのがチタンマグです。この記事では、アウトドア好きから愛されるチタンマグの魅力や選び方を解説し、おすすめのチタンマグをランキング形式でご紹介します。ぜひお気に入りのものを見つけて、アウトドアのお供にしてくださいね。
チタンマグの特徴
独特のおしゃれな風合いがアウトドアの気分を盛り上げてくれる
マットな質感で、独特の風合いが魅力のチタンマグ。アウトドアに似合う、クールで上質な雰囲気に、多くのアウトドア好き達から熱い視線が注がれています。他の素材のコップに比べて価格はやや上がりますが、お気に入りのものを1つは手に入れたいと思う方が多く、有名ブランドのものを中心に高い人気があります。自然の中で、こだわりのチタンマグで飲む1杯は、最高に美味しいものですよ。
丈夫なのに薄く軽量で携帯性抜群
チタンは鉄の3分の2、銅の半分ほどの重さしかない、大変軽い金属です。また、強度が高く、極限まで薄く加工することが可能です。薄く軽く作られたチタンマグは、たくさんの重い荷物を背負って歩く場面でも負担を増やしません。薄くても十分な強度があるため、ある程度雑に扱ったとしても破損の心配はありませんよ。このような特徴を持つチタンマグは、アウトドアに最適といえますね。
錆びにくく長く愛用できる
チタンの特徴として、錆びにくい点が挙げられます。その性質から、橋や船、自動車、航空機などの素材にも使われています。チタンマグなら、錆を気にしてお手入れに手間をかける必要もなく、長期間使い続けることが可能です。多少高価であっても、長持ちすることを考えるとコスパはよいといえるでしょう。また、金属臭がほとんどなく、飲み物の味に影響を与えないのもチタンマグの長所です。
チタンマグの種類
シングルタイプ
超軽量で直火にもかけられる
チタンマグは、1層のチタンで作られているものと、2層になっているものの2種類が存在し、それぞれ機能が異なります。1層のものは特に薄く、チタンマグによっては50g以下の超軽量のものも。口に当たる部分は、唇を傷付けず、熱くなりすぎないよう、カール処理が施されている場合が多いので、そこに注目するとダブルタイプとの見分けがつきます。
シングルタイプの最大の特徴は、直火にかけられること。チタンマグごと焚き火やバーナーで加熱できるので、コーヒーなどを熱々に温めたり、お湯を沸かしたりできます。大きめのチタンマグを選べば、簡単な調理も可能です。高温で加熱し続けると、下部がチタンブルーと呼ばれる美しい青色に変化してくのも、チタンマグの醍醐味です。この青色を出す目的でわざと空焚きする、焼き入れを行う人も増えていますよ。
ダブルタイプ
2層構造で保温性に優れる
2層のチタンの間が空洞になっているダブルタイプのチタンマグは、保温性、保冷性に優れています。ゆっくり飲み物を味わいたい時も、温かいまま、もしくは冷たいままの状態をキープできるので、真冬や真夏のアウトドアでも大活躍。仕事中にデスクで使いたいという場合にも、長時間美味しい温度を保てるダブルタイプがおすすめです。
シングルタイプよりは厚みがあり、飲み口も自然な仕上がりです。空洞があるためにマグの外側に熱が伝わりにくく、熱々のものを入れても安心。キンキンに冷えた飲み物を入れた場合も、結露せず快適に使用できます。直火対応と明記されていないシングルタイプのチタンマグは、直火にかける場合自己責任でとなりますが、ダブルタイプは直火厳禁です。内部の空気が膨張して破裂の恐れがあるため、絶対に火にはかけないようにしましょう。
チタンマグの選び方
容量で選ぶ
調理にも使うなら食材が入る容量400ml以上のタイプ
本格的な調理を行うなら鍋があるとよいですが、1人分の簡単な調理であれば、チタンマグを活用すれば手軽です。調理にも使いたい方は、直火にかけられるシングルタイプで、400ml以上の容量のある大きめのチタンマグを選びましょう。茹でたり煮込んだりということが可能なため、スープや麺類も作れ、チタンマグを食器としてそのまま食べられます。500ml以上の容量のものなら、さらに余裕が出ますよ。
飲み物専用ならかさばらない容量350ml以下のタイプ
調理には使用せず、飲み物を飲めればよいという方には、350ml以下の容量のチタンマグがおすすめです。それよりも大きいサイズのチタンマグを選ぶと、持ち歩く際に邪魔になりがちで、容量に対して入れる飲み物の量が少ないと保温性も落ちてしまいます。容量が300mlから350mlほどあれば、小さいと感じることはないでしょう。軽さやコンパクトさをより重視するなら、小さいもので120mlほどの容量のチタンマグもありますよ。
機能性で選ぶ
複数個持って出かけるならコンパクトにスタッキングできるタイプ
仲間や家族分のチタンマグをまとめて持って出かけたい場合は、重ねられるタイプがおすすめです。個数が多くても、リュックの中で邪魔になりません。持ち手が上の方に付けられ、傾斜のあるタイプのチタンマグなら、全体をすっぽりと重ねられて省スペースになります。サイズの異なるチタンマグを入れ子式に重ねられるタイプもあり、こちらは1人で複数個のチタンマグを使い分けたいという場合に便利です。
ゆっくり味わいたい方にはごみや虫が入るのを防げる蓋付きタイプ
キャンプ中に中身の入ったコップを置いたままにすると、葉っぱなどのごみや虫が入ってしまわないか気になりますよね。チタンマグに蓋をしておけば、時間をかけて飲み物を飲みたい場合にも安心で、さらに保温効果も高められます。シングルタイプのチタンマグを火にかける際にも、蓋があると効率よく加熱ができ、焚き火の灰が内部に入るのも防げます。蓋はセットで付いている場合と、別売の場合とがありますよ。
スティックコーヒーやインスタントスープを飲むなら計量してお湯を沸かせる目盛り付きタイプ
アウトドアでも手軽に飲みやすいスティックコーヒーやインスタントスープには、必要なお湯の量が記載されていますよね。目分量でも作れますが、より美味しく味わうにはぴったりの量のお湯を入れたいところ。そんな時に便利なのが、目盛り付きのチタンマグです。無駄なく必要な分のお湯を沸かせるほか、調理時の計量カップとしても役立ちます。
チタンマグのおすすめブランド・メーカー
スノーピーク
チタンマグは不動の人気
新潟県三条市に本社を置くアウトドアブランド、スノーピーク。チタンマグは、シングルタイプとダブルタイプともに、様々なサイズのものが揃っています。チタンマグというとスノーピークを思い浮かべる人が多いほど、ブランドを代表する存在として高い人気を誇ります。
ユニフレーム
高い技術で作られた機能的なアウトドアグッズが人気
ユニフレームは、古くから金物などのものづくりが盛んな新潟県燕市発のアウトドアブランド。キャンプで活躍する焚き火台や調理器具は、品質のよさで多くのキャンパーに支持されています。2つのサイズが用意されているチタンマグは、シンプルな見た目と機能性の高さで人気です。
エバニュー
チタン製クッカーの先駆者
エバニューは、スポーツ用品やアウトドア用品を幅広く手がける、日本の老舗ブランドです。加工が難しいとされていたチタンの薄板加工に成功し、世界で初めてチタン製のクッカーを開発したことでも、その名が知られています。マグのほか、多くの機能的なチタン製調理用品を揃えていますよ。
キャプテンスタッグ
高品質なアウトドア用品をリーズナブルに
幅広い種類のアウトドア用品を扱う日本のブランド、キャプテンスタッグ。高品質ながら手の届きやすい価格を実現していて、アウトドア初心者からも人気を集めています。チタンマグも他ブランドと比較して低価格なため、ついいくつも手に入れたくなりますよ。
おすすめ&人気のチタンマグランキング
保温性の高さでおすすめのチタンマグ
スノーピーク-スタッキングマグ雪峰M400 (3,498円)
洗練されたデザインでいつもの飲み物をより贅沢に
スノーピークの雪峰シリーズは、サイズ展開が豊富で、サイズ違いのものを重ねて収納できるのが特徴です。こちらは容量400mlで、高さを抑えた代わりに直径が大きめのタイプ。和の雰囲気をまとった上質なデザインは、贈り物にもぴったりです。
ダブルタイプで、保温性と保冷性に優れます。熱いものを入れてもマグが熱くなりにくく、逆に冷たいものを入れても結露しないので、持ち手がなくても快適に使用できます。アウトドアでも自宅でも、どのような飲み物も美味しく味わえますよ。
スノーピーク-チタンダブルマグ450 (4,926円)
たっぷりの飲み物が入り保温保冷性に優れる
容量450mlで、ダブルタイプのチタンマグ。シングルタイプよりも保温性に優れているため、たっぷりの量の温かい飲み物を時間をかけて飲んでも、冷めにくいのがポイントです。飲み口もほどよく厚みがあり、優しい口当たりです。
大容量のダブルタイプでも、重量は118gほどと軽量。大きく握りやすい持ち手は、折りたためて持ち運びや収納時にも便利です。別売の蓋をセットで使えば、さらに保温性が高まり、飲み切るまでの間にごみが入るのも防げますよ。
エバニュー-チタンWマグカップ (4,070円)
ブランドカラーのレッドが目を引く
ブランドのロゴと持ち手部分の鮮やかな赤色が印象的で、遊び心のあるデザインです。保温保冷性に優れたダブルタイプのチタンマグで、容量は300ml。アウトドアだけでなく、自宅や職場で使うマグとして選んでもおしゃれですよ。
持ち手がシリコンチューブで覆われているのが他にない特徴です。細い金属だけのものより、滑らずに安定して持ちやすく、手が痛くなるようなこともありません。持ち手を折りたためば、コンパクトに持ち運べます。
新富士バーナー-SOTO エアロマグ (3,850円)
小さくても丈夫で高性能なチタンマグ
容量120mlのミニサイズで、ダブルタイプのチタンマグ。重量48g、直径は60mm、高さは55mmほどで、とてもコンパクトです。小さな持ち手も可愛らしく、アウトドアに持って行けば、周りの注目を集めること間違いなしですよ。
エスプレッソがお好きな方には、ぴったりのサイズでおすすめです。シングルタイプの大きめのチタンマグで飲み物を火にかけて温め、こちらの小さなマグに注ぎながら飲むという使い方もできます。また、お子さまが使うマグとしてもおすすめですよ。
調理向きでおすすめのチタンマグ
WAQ-シングルチタンマグ (2,980円)
つまみが倒れず安全な蓋付きチタンマグ
450mlのたっぷりの容量があるチタンマグ。直火にかけられるシングルタイプで、蓋も付き、調理をするのにぴったりです。さらに、マグの内側には分かりやすい目盛りも付いていて、必要な分のお湯を計量できます。
蓋に付けられたつまみ部分は、立てた状態でロックできるように作られています。調理時に倒れ、外す際に火傷してしまうことを防いでくれるため、安心して使えますね。蓋をしておけば、焚き火の灰や虫などが入る心配もありません。
エバニュー-チタンマグポット500 (11,696円)
たくさんのお湯を沸かせてやかんのように注ぎやすい
注ぎ口があり、ポットとしても使いやすいチタンマグ。550mlの大容量で、蓋が付き、内側には目盛りもあります。多めの量のお湯が沸かせるため、複数人で飲み物を飲みたい時や、1人分のカップラーメンと飲み物分のお湯を1度に用意したい場合に最適です。
肉や野菜などの食材も入るサイズで、別に鍋を用意しなくても、調理の幅が広がります。これだけの容量がありながら、重量は蓋も含めてたったの75g。強度を保ったまま極限まで薄く加工し、超軽量化に成功しています。
ZAFIELD-蓋付きチタン製マグカップ (3,980円)
直火にかけられソロキャンプで活躍
シングルタイプで、蓋も付いていて直火にかけて調理ができます。1人分のお米を炊いたりスープやラーメンを作ったりできて、キャンプでの食事の楽しみがより広がりますよ。容量は420mlと、調理用として手頃なサイズで、450mlや500mlの容量のチタンマグが大きすぎると感じる方にもおすすめです。
飲み口はカール処理されていて、口当たりがよいのもポイントです。折りたためる持ち手は、中身がたっぷり入っていても持ちやすいよう、形も工夫されています。付属のメッシュケースに入れ、コンパクトに持ち運べますよ。
BROOKLYN OUTDOOR COMPANY-チタニウム蓋つきマグカップ (2,980円)
個性的なロゴデザインが特徴で調理にぴったり
シングルタイプで蓋も付き、直火にかけられて調理にも向くチタンマグ。お湯を沸かすのにも便利です。450mlのたっぷりの容量がありますが、蓋も含めた重量は約95gと軽量。全体的にマットな質感で、医療グレードの高純度のチタンが使用されています。
持ち手部分を折りたたみ、付属のケースに入れて持ち運べます。チタンマグを加熱できるバーナーは、小型のものならマグ内に収納できますよ。特徴的なロゴが共通してデザインされた、同シリーズのダブルウォールマグやボトルと、セットで使うのもおすすすめです。
EPIgas-シングルチタンマグカバーセット (2,728円)
蓋付きの調理向きタイプとしてはコンパクトで持ち運びやすい
容量400mlで蓋付きのチタンマグ。直火にかけられ簡単な調理にも向きますが、飲み物用として使うのにも大きすぎないサイズです。寒い時期のアウトドアに持っていけば、熱いコーヒーやお茶で体を温められますよ。
飲み物をゆっくり飲みたい時も、蓋をしておけばホコリや虫が入らず、温かい状態を長くキープできます。EPIgasの蓋付きシングルチタンマグは3サイズ展開。こちらの他に容量330mlと500mlのものがあり、幅広いニーズに対応します。
軽量でおすすめのチタンマグ
ユニフレーム-スタッキングマグ350チタン (4,446円)
コンパクトにいくつもスタッキング可能
持ち手がマグの上部に付いているため、複数個をすっぽりと重ねることができます。シングルタイプで、厚さは約0.4mmしかなく、重量は約65gと軽量です。携帯性は抜群で、人数分のマグを持ち運んでもかさばらず、荷物も重くなりません。
容量は350mlで、大きすぎず小さすぎない、使い勝手のよいサイズです。熱々のコーヒーやスープを入れても、飲み口や持ち手は熱くなりにくいため安心ですよ。また、使わない時にも、家で場所を取らずに収納しておけて便利です。
キャプテンスタッグ-チタン製スタッキングマグカップ (1,673円)
わずか28gの超軽量チタンマグ
重量が約28gしかないこちらのチタンマグは、何よりも携帯性を重視したいという方におすすめです。薄いシングルタイプで、容量は約230mlと、サイズもコンパクト。1回で飲み切るのにちょうどよい量の、コーヒーやお茶を入れられます。
さらに、持ち手の位置の工夫により、複数個をコンパクトに重ねて持ち運べます。大きく重い荷物を背負うことになる登山にもぴったりですよ。リーズナブルな価格のため気軽にいくつも揃えられ、家族で使うのにもおすすめです。
スノーピーク-チタンシングルマグ 300 (4,613円)
長く愛用したいおしゃれなデザイン
正面と持ち手部分に描かれたロゴもおしゃれな、スノーピークのシングルタイプのチタンマグ。アウトドアにぴったりですが、家でも使いたくなるデザインです。容量は300mlで、飲み物用としてちょうどよく、氷を入れても使いやすいサイズです。
厚さは0.4mlほどと薄く、重量67gと軽量化を実現しています。飲み口は熱くなりにくく、カール処理が施され飲みやすくなっていますよ。サイズ違いで容量450mlと220mlのものがあり、持ち手を折りたたむと入れ子式に重ねられます。
ベルモント-チタンシングルマグ220 (1,375円)
上品さの漂うチタンマグはアウトドア以外のシーンにもぴったり
220mlの容量で、重量はわずか31gほど。コンパクトで超軽量の、シングルタイプのチタンマグです。無骨な雰囲気のチタンマグも多いですが、こちらは持ち手の形やロゴから上品さを感じるデザインです。縦長ですっきりとした見た目で、自宅やオフィスで使っても違和感がありません。
他の素材と比較して高価になりがちなチタン製マグの中でも、リーズナブルな価格なのが魅力です。チタンマグが欲しいけれど価格面で購入を迷っているという方にぜひおすすめです。初めてチタンマグを使う方も、気軽に購入できますよ。
ホリエ-名入れデザインマグカップ (3,240円)
名入れした世界に1つだけのチタンマグをギフトに
名前やメッセージの刻印が可能なチタンマグは、プレゼントにぴったり。カラフルで目立つ柄が描かれているのが特徴で、着色されていない一般的なチタンマグとは印象が全く異なります。陽極酸化法と呼ばれる発色技術を用いて、幻想的な色味を引き出しています。
発色させると、表面に酸化膜が作られます。この酸化膜には光抗菌作用があり、太陽や蛍光灯の光を当てると、雑菌や有機物を分解。汚れや匂いが付くのを防ぎ、特別なお手入れをしなくてもずっと清潔に使い続けられますよ。
チタンマグの手入れ方法
普段の手入れは中性洗剤で十分だが焦げたら重曹を使用
チタンマグの手入れについては、特別なことを普段する必要はありません。アウトドアでの使用後は帰宅したらすぐに、中性の食器用洗剤で洗って乾燥させれば十分です。しかし、薄いチタンマグは直火にかけた際に底が焦げ付いてしまうことも。その場合は、重曹と水を入れて火にかけ煮立たせましょう。しばらく放置した後にブラシなどでこすれば、強い力を入れなくても焦げが落ちやすいですよ。
まとめ
容量300mlから450mlほどのチタンマグがおすすめ
初めて購入するチタンマグは、容量300mlから450mlほどの、平均的なサイズのものがおすすめです。飲み物やスープを入れて飲むのに、大きすぎも小さすぎもせず人気のサイズです。ただし、携帯性を特に重視する場合や、調理に使う機会が多い場合などは、目的に合うサイズのものを選ぶとよいでしょう。今回は、おすすめのチタンマグをランキング形式で紹介しました。ぜひお気に入りのものを手に入れて、アウトドアを今まで以上に楽しみ尽くしてくださいね。