
介護が必要な方のシャワー浴などをサポートしてくれる介護用シャワーチェア。あれば介護負担が減り、介護される側も快適なのはわかっていてもどのシャワーチェアがいいのかわからず悩んでしまうことはないでしょうか。今回は、介護用シャワーチェアの種類や選び方のポイントと一緒に、おすすめの介護用シャワーチェアをランキング形式で紹介していきます。使いやすいシャワーチェアがあれば、きっと介護しやすく、快適な入浴を楽しむことができますよ。
目次[非表示にする]
- 1介護用シャワーチェアの特徴
- 1.1安定性が高くて転倒しにくい
- 1.2 脚にゴムキャップが付いていて滑りにくい
- 2介護用シャワーチェアの種類
- 2.1スツールタイプ
- 2.2背もたれ付きタイプ
- 3介護用シャワーチェアの選び方
- 3.1 機能性で選ぶ
- 3.2 座面で選ぶ
- 4 介護用シャワーチェアのおすすめブランド・メーカー
- 4.1山善
- 4.2アロン化成
- 4.3株式会社マキテック
- 4.4島製作所
- 5 おすすめ&人気の介護用シャワーチェアランキング
- 5.1 スツールタイプでおすすめの介護用シャワーチェア
- 5.2 背もたれ付きタイプでおすすめの介護用シャワーチェア
- 5.3 キャリータイプでおすすめの介護用シャワーチェア
- 6まとめ
- 6.1 使いやすく安全な介護用シャワーチェアがおすすめ
介護用シャワーチェアの特徴
安定性が高くて転倒しにくい

介護用シャワーチェアは、一般的なシャワーチェアと比べて安定性が高いことが特徴です。座面が広く、脚がしっかりとついていることで高い安定性を確保しているためです。そのため介護が必要な方でも転倒のリスクが低く、安心、安全に使うことができます。
脚にゴムキャップが付いていて滑りにくい

介護用シャワーチェアの脚には滑り止めのゴムキャップがついています。お風呂の床は濡れていて滑りやすいですが、ゴムキャップがあれば滑りにくく、安全性を確保することができます。またシャワーチェアがズレにくいことで、浴室内での介護もしやすく、寒い季節の洗体も素早く行うことができるでしょう。
介護用シャワーチェアの種類
スツールタイプ
座位姿勢が安定している方に向いている

スツールタイプは、背もたれが付いていない介護用シャワーチェアです。背もたれがついていないことで、背もたれ付きタイプに比べて軽量なのが特徴です。またコンパクトさにも優れて、持ち運びがしやすく収納性が高いというメリットもあります。

スツールタイプは背もたれがないので、背中も洗いやすいというメリットもあります。高齢の方の中には肩の可動域が狭くなってくることで、背中が痒くても我慢するしかない、という方もいます。背もたれがなければ、満足するまでしっかりと洗ってあげることができるでしょう。
背もたれ付きタイプ
座位姿勢が安定していない方に向いている

背もたれ付きは、背もたれをつけることで、より安定性を重視した介護用シャワーチェアです。座る姿勢が安定しない方でも安全に使うことができます。また背もたれ付きのシャワーチェアは、肘掛けがあるタイプとないタイプがあります。身体の状態に合わせてどちらがいいか選ぶといいですね。

背もたれがついていることで、被介護者の体力消耗を抑えることもできます。服を脱ぎ、浴室へ移動、身体を洗って浴槽に浸かる、浴槽から上がればまた移動、そして着衣。入浴はこれだけのことを連続して行うため、体力の消耗はかなり大きくなります。ですが、シャワーチェアに背もたれがあれば、背もたれに寄りかかってひと休みすることもできるでしょう。
介護用シャワーチェアの選び方
機能性で選ぶ
高さが調整できれば理想の座位姿勢に近付けやすい

介護用シャワーチェアをより安全に使うためには、身長に合わせて高さを調整することがポイントになります。座った姿勢の理想は、膝と股関節の角度が90度になっていることです。高さ調整ができる介護用シャワーチェアなら、理想の座位姿勢に近付けやすく、座った姿勢が安定しやすくなります。チェアからのずり落ちのリスクを軽減でき、より安全に入浴することができますね。
肘掛けが跳ね上げできれば車椅子からの移乗も安全

車椅子からの乗り移る必要がある方なら、肘掛けが跳ね上がるタイプがおすすめです。肘掛けが跳ね上がることで、移乗の際に肘掛けに身体をぶつけてアザや傷になることを防止することもできます。また肘掛けを避けて以上する必要がないため、最短ルートでの移乗も可能です。移乗ルートが短くなれば、互いの負担を減らすことにもつながります。
キャリータイプなら体力が低い方に向いている

キャリータイプとは、車輪がついた介護用シャワーチェアのことです。体力が低下している方の場合、体力消耗を抑えるためにベッド上で衣類を着脱します。そういった方は、移乗でも体力を消耗するため、移乗の回数を減らすこともポイントです。キャリータイプなら、ベッド上で脱衣、シャワーチェアに移乗、お風呂へ向かう、といったように最低限の動きで入浴することができるでしょう。
折りたたみ式なら狭いスペースでも収納できる

脱衣場や浴室に収納スペースが少ないなら折りたためるタイプの介護用シャワーチェアがおすすめです。折りたたむことで、狭いスペースでも収納することができます。また折りたたみ式を購入する時は、折りたたむ方法もチェックするのがおすすめ。ワンタッチで折りたためるなど、折りたたみやすいシャワーチェアであるほど、後片付けも楽になりますよ。
座面で選ぶ
より安定したいなら座面がカーブしているものを

座面がカーブしている介護用シャワーチェアは、お尻や背中の形にフィットしやすいことが特徴です。お尻や背中にシャワーチェアがフィットすることで、座った姿勢が安定しやすく、その分安全性も高くなります。また座面がカーブしているシャワーチェアは水切れがいいというメリットも。水切れがいいと乾きやすく、お手入れもしやすくなります。
クッション性のある座面なら肌に優しい

年齢を重ねると、肌に含まれる水分が少なくなることで弾力性が失われていきます。そのため、座面が硬いと骨に当たってしまうことで痛みを感じることも。座面にクッション性があれば、痛みを感じにくくなります。また濡れた皮膚は柔らかく、傷つきやすくなってしまいます。ですが、クッション性があれば皮膚への刺激が少なくなるので、傷の心配もなく安心ですね。
座面が回転すれば方向転換しやすい

立ち上がることはできても、身体の向きを変える動きは介護が必要な方にとってなかなか難しいのです。足首や膝、腰などの痛みや筋肉の低下によって、ふらついて転倒してしまうことがあるからです。そこでおすすめなのは座面が回転するタイプ。座面が回転すれば、座った状態で向きを変え、立ち上がる動作だけで済みます。転倒のリスクを低くすることができ、より安全に入浴を楽しめるでしょう。
U字溝があれば座ったまま陰部を洗える

立ち上がった状態をキープするのに介助の手が必要な方ならU字溝付きのシャワーチェアがおすすめ。座ったまま陰部を洗うことができるため、介護される側の負担が少なく済むだけでなく、介護する側の負担も減らすことができます。また座った状態で洗うことによって、転倒のリスクを大幅に抑えることができるのもポイントです。安心で安全な入浴ができて、介護される側とする側のどちらにも優しいのでおすすめです。
介護用シャワーチェアのおすすめブランド・メーカー
山善
快適な暮らしを支える生活用品の総合メーカー

山善は、カー用品やインテリア、衛生用品などを幅広く取り扱っているメーカーです。比較的安価で、質の高い製品が多いことが特徴です。金属加工技術を活かした丈夫で軽量なシャワーチェアは、ユーザーから一定の評価があります。
アロン化成
介護用品のリーディングメーカー

アロン化成はもともと塩ビ管などの管材加工をしており、その加工技術を活かした介護用品を製造、販売しています。介護用品としては、安寿ブランドが有名です。介護施設などでも使われており、シャワーチェアには防カビ加工が施されるなど、衛生面でも優れています。
株式会社マキテック
介護用品の総合メーカー

マキテックはシルバーカーや杖の他にも車椅子も取り扱っている介護用品メーカーです。車椅子などについている車輪を活かしたシャワーチェアが特徴的で、車椅子のような感覚で操作することができます。シャワーチェアに車輪をつけることで、寝たきりの方の入浴をサポートしています。
島製作所
福祉用具の総合製造メーカー

福祉用具メーカーの島製作所が販売しているシャワーチェアはコンパクトな設計が特徴です。肘掛けが付いていても、折りたたんでコンパクトに収納できます。また、折りたたんだ時も自立するので収納場所を選ばないのも嬉しいポイントになっています。
おすすめ&人気の介護用シャワーチェアランキング
スツールタイプでおすすめの介護用シャワーチェア
山善-YS-7001 (3,300円)
クッションマット付きでヒンヤリ解消

クッションマット付きで、ヒンヤリ感が感じにくいので、寒い季節にもぴったり。ヒンヤリ感がなければ、シャワーチェアを使う前にお湯をかける必要もなく、より快適に使えるでしょう。またシートは取り外しができるので、シートの裏側の汚れが気になった時も手軽に洗うことができます。
座面の両端にはグリップがついているのもポイントです。立ち上がる時にグリップに掴まれば踏ん張りが効いて立ち上がりやすくなります。さらにグリップがあれば、持ち運びたい時も便利なのでおすすめです。
アロン化成-安寿 シャワーベンチMiniS (8,951円)
0.75坪以下のバスルームにも場所をとらずに使える

シャワーチェアによってお風呂場のスペースが圧迫されたくない時はこちらのシャワーチェアがおすすめです。幅36cm、奥行34.5cmとコンパクトなので、洗い場のスペースが狭くても動線を確保しやすいでしょう。また重量が約1.8kgと軽くて移動させやすいので、使った後は手軽に寄せておくこともできます。
防カビ加工がされているので、衛生的に使えることも特徴です。シャワーチェアは直接肌に触れるものですが、防カビ加工がされていれば安心できます。またカビは熱に弱いので、使い終わったら70度前後のお湯をかけるとカビの繁殖をさらに防ぐことができますよ。
マキテック-ソフテック(背無タイプ) (11,283円)
折り畳みができるスツールタイプ

使わない時の収納性を求めるならこちらのシャワーチェアがおすすめ。折りたためるので収納スペースに悩むことはありません。さらに、折りたたんだ状態でも自立するのがポイントです。立てかけた状態で収納しておくと、シャワーチェアが倒れる心配がありますが、自立できれば安心できます。
座った時の痛みはウレタンクッションが付いているので安心です。適度な硬さで体圧を分散してくれるため、快適に使うことができます。収納性に優れて快適に使えるスツールタイプのシャワーチェアを探している方におすすめです。
島製作所-くるまるコンパクト (13,200円)
座面が回転するから方向転換しやすい

こちらは座面が90度ずつ、360度回転するシャワーチェアです。黄色の回転ボタンを押せば座面が回転するので、立ち上がってから方向を変える必要がありません。そのため、足の運びに不安がある方も安心して使えます。
幅33cm、奥行35cm、重量2kgと軽量かつコンパクトなので、洗面所などへの移動もしやすいでしょう。洗面所に移動させれば、ドライヤーなども座ったままで使うこともできます。またその際はバスタオルを敷くといいですね。服を濡らさないだけでなく、バスタオルが座面の水分を吸収してくれるので、カビ予防もできますよ。
暮らしプラス本館-バスチェア (3,680円)
シャワーヘッドがかけられて便利

こちらは座面の端にシャワーヘッドをかけることができて、座面を温めるのに便利なシャワーチェアです。服を脱ぐ前にシャワーからお湯を出し、シャワーヘッドをかけておけば座面の冷たさを気にすることがなくなるでしょう。寒い季節のヒートショックも予防しやすいですね。
また座面が広めで、適度にカーブしているのも嬉しいポイントです。座面のサイズは幅約51cm、奥行約31cmと幅広く、カーブしていることで身体へのフィット性があります。さらに耐荷重136kgなので、体格が大きい男性の方でも安心して使うことができますよ。
背もたれ付きタイプでおすすめの介護用シャワーチェア
マキテック-SBM-11GR (12,584円)
シンプル形状でコンパクトに使える

肘掛けがあれば便利ですが、幅が広くなりやすく、洗い場のスペースが狭いと使いにくさを感じることがあります。そういった方におすすめなのがこちらのシャワーチェアです。肘かけのないシンプルなタイプなので、洗い場を圧迫しにくいでしょう。
座面の高さは35cmから45cmまで、2.5cmピッチで5段階に調節可能。ボタンを押すだけなので、老若男女問わず手軽に調整できます。シンプルで使いやすい介護用シャワーチェアを探している方におすすめです。
アロン化成-折りたたみシャワーベンチIU (14,374円)
座面がU字で陰部も洗いやすい

立ち上がった姿勢のまま陰部を洗うのは、介護される側とする側のどちらも負担が大きくなりがちです。ですが、こちらのシャワーチェアなら互いの負担を減らせます。座面がU字にくりぬかれた形状なので、立ち上がらなくても陰部を洗うことができますよ。
また片手で折りたためるのもおすすめポイントです。シャワーチェアが動線上にあっても、手軽に素早く折りたたむことができるためです。被介護者を支えながら折りたためるので、転倒リスクの軽減にもつながりますよ。
島製作所-楽湯DX (14,132円)
車椅子からの移乗に便利な跳ね上げ式肘掛け

肘掛けを跳ね上げることができるため、車椅子からの移乗の際も肘掛けが当たりにくく、より高い安全性を確保することができます。また肘掛けが跳ね上がるタイプの車椅子と併用するとさらに便利です。車椅子とシャワーチェア、どちらの肘掛けも跳ね上げておけば、横にスライドさせるだけで移乗することもできます。
背もたれの裏面には、シャワーヘッド受けが付いているのも便利です。壁のシャワーヘッド受けに手を伸ばさず、すぐにシャワーを使えるでしょう。介護される側は寒い思いをしにくく、介護する側はより少ない動きで介護負担を減らしやすくなりますね。
山善-コンフォートシャワーチェア (4,290円)
高さが7段階に調整できて被介護者に合わせやすい

夫婦で共有するなどの時は、高さ調整の幅が広いシャワーチェアがいいでしょう。身長差があり、ちょうどいい座面の高さが違う場合も、調整できる高さの幅が広ければ使いやすいためです。耐荷重も100kgなので、細身の女性から体の大きい男性まで幅広く使えます。
また浴室のデザインにこだわった方なら、シャワーチェアのカラーにこだわってみてはいかがでしょうか。こちらのシャワーチェアはグリーンやオレンジ、ブラウンなどの6色のカラーバリエーションがあります。浴室の雰囲気に合わせて選べば、お風呂をより楽しめますよ。
パナソニック-ユクリア ミドルSP (17,864円)
座面回転とやわらかクッションで機能性と安全性に優れる

座面が45度ピッチで360度回転する介護用シャワーチェアです。45度ピッチと細かい角度調整ができるため、洗い場の環境や、使う方の動きに合わせやすいというメリットがあります。また45度回転するごとにロックがかかるので、回りすぎることもないため安心です。
さらにクッションが座面と背もたれ、肘掛けの上側だけでなく、肘掛けの裏側全体についているのもポイント。肘掛けを跳ね上げて移乗する時に、肘掛けの裏側に身体をぶつけて怪我をするリスクを減らせるでしょう。機能性と安全性に優れるシャワーチェアは、介護負担の軽減にもつながりますよ。
キャリータイプでおすすめの介護用シャワーチェア
マキテック-らくらく浴用キャリー (43,795円)
4輪全てにロックがあるから安全

後輪にロックがあっても前輪にロックがなければ、シャワーチェアが動いてしまい、思わぬ事故につながることがあります。こちらは4輪全てにロックがついているため、安全に使うことができますよ。また前輪のロックは足で操作できるため、ロックのオンオフの度にかがむ必要もありません。
座面と背もたれにはクッション性のあるウレタンフォームを使用。さらにハンドルグリップに、水に強く柔軟性と耐久性に優れるEVA素材を使用することで、快適性と操作性を兼ね備えています。介護する側とされる側、どちらにも優しく、使い勝手もいいのでおすすめです。
カワムラサイクル-シャワーキャリー (57,337円)
前ハンドル付きで姿勢が安定しやすい

円背の方の場合、前のめりの姿勢になってしまい、肘掛けだけでは姿勢のキープが難しいことがあります。そういった方には、前ハンドル付きのシャワーチェアが便利です。肩の可動域が狭くなり、手を前にしか出せなくても、前にあるハンドルを掴めば姿勢を安定させることができます。
またこちらのシャワーチェアには、座面の前側が高くなっているという特徴もあります。座面の前側が高くなっていることで、洗体中のずり落ちを予防できるでしょう。通常の肘掛けだけでは姿勢が安定しないという方は、ぜひお試しください。
TOTO-水まわり用車いす (68,860円)
トイレでも使える介護用シャワーチェア

お風呂に入ろうと服を脱いだらトイレに行きたくなった、そんな時に便利なのがこちらのシャワーチェアです。座面が便座よりも高くて穴が開いているため、そのままトイレを使えます。便座に移乗する必要がないので、介護負担も減りますね。
また横方向ができるのもこちらのシャワーチェアの特徴です。横にスライドさせるようにして移動できるため、浴室内のスペースが狭くても使いやすいでしょう。トイレとお風呂、両方で使えるマルチなシャワーチェアは、介護環境の改善にきっとつながりますよ。
ウチヱ-はいねーる U型シート (161,629円)
リクライニングタイプで寝たきりの方も安心

リクライニングタイプのシャワーチェアなら、寝たままの姿勢で移動、洗体をすることができます。肘掛けが跳ね上がるため以上もしやすく、フルフラット状態にもできるため、体力的な心配も少なく済むでしょう。またヘッドレストを外せるので、洗髪時も邪魔になりにくいですね。
こちらのシャワーチェアの後ろには転倒防止バーがついていて、リクライニングした時の転倒リスクを軽減してくれます。また転倒防止バーにはキャスターが付いているため、バーを降ろした状態でも移動が可能。体格が大きい方でも安心、安全に使うことができるためおすすめです。
まとめ
使いやすく安全な介護用シャワーチェアがおすすめ

お風呂に入ると、身も心もさっぱりとします。ですが、お風呂は転倒のリスクが高く、転倒した際のダメージが大きいものです。ですが、身体の状態に合ったシャワーチェアがあれば、転倒の不安解消になり、よりお風呂を楽しみやすくなるのではないでしょうか。安心安全にお風呂を楽しめるシャワーチェア、ぜひみなさんも使ってみてくださいね。