介護をしていて、尿や便で寝具が汚れてしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。シーツなどの寝具はサイズも大きく、洗濯も大変。そんな時、介護用防水シーツを使えば洗濯などの手間も軽減することができます。ですが、介護用防水シーツはウォッシャブルタイプや使い捨てタイプなどと種類や大きさも様々です。そこで今回は、おすすめの介護用防水シーツをランキング形式で紹介していきます。どんな介護用防水シーツがいいのか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
介護用防水シーツの特徴
布団やマットレスの汚れを軽減できる
排泄物、特に柔らかめの便や尿などがオムツから漏れてしまった場合、汚れはシーツに留まらず、布団やマットレスなどにも浸透してしまうことがあります。マットレスは洗濯も難しく、タオルなどで拭いても臭いはなかなか取れません。そこで活躍するのが介護用防水シーツです。防水性があるので、排泄物が漏れてしまっても防水シーツが汚れがシーツなどに広がるのを抑えてくれます。
寝具の交換や洗濯の負担を軽減できる
シーツのような大きなものを洗濯するのは介護者にとって負担になりやすいものです。さらに、マットレスや布団は洗濯するということ自体が難しく、清潔を保つのは大変でしょう。ですが、介護用防水シーツを敷いていれば、防水シーツを交換するだけで清潔な状態をキープできます。防水シーツの使用は、介護負担の軽減にもつながりますね。
介護用防水シーツの種類
ウォッシャブルタイプ
繰り返し使えてコスパに優れる
ウォッシャブルタイプとは、洗濯が可能なタイプの介護用防水シーツのことです。洗うことができるため、繰り返して使うことができます。また、防水シーツを洗濯機で洗う時はタオル類と一緒に洗うのがポイントです。タオルが防水シーツの水分を吸い取りながら脱水されるため、乾燥時間の短縮にもなります。
ウォッシャブルタイプの介護用防水シーツの単価は使い捨てタイプに比べると高価です。ただ、1枚6,000円の防水シーツを1年間繰り返し使うことを想定しても、ひと月あたりの負担は500円。2年使えばひと月あたり250円の負担ということになります。そのため、長く使えば使うほどコスパは抑えることができますよ。介護施設などから防水シーツの準備をお願いされた場合など、洗濯の負担を気にしなくてもいい方におすすめです。
使い捨てタイプ
洗濯の手間がなくなる
使い捨てタイプとは、紙などを素材にしている介護用防水シーツのことを言います。使い方もとても簡単で、袋から取り出したら広げてベッドなどの上に敷くだけです。ウォッシャブルタイプよりも軽いため、交換する時の負担も小さく、高齢の方や女性の方など、力が弱い方にも向いています。
また、使い捨てタイプは交換する度に新品になるため、衛生面に優れていると言えます。ウォッシャブルタイプに便が付着した場合、いくら洗濯しても色素が残ってしまうことがありますが、使い捨てならその心配もありません。衛生面や使い捨ての手軽さがあることで、在宅での介護をしている方におすすめです。
介護用防水シーツの選び方
サイズで選ぶ
被介護者が多動なら全面タイプ
多動な方の場合、オムツがずれてしまうことも多く、寝具が汚れてしまうリスクは高まります。しかも、ベッド上での動きも予測しにくいので、寝具の汚れ対策は悩みどころなのではないでしょうか。そんな時に活躍するのが全面タイプの防水シーツです。全面タイプなら、例え頭と足の位置が逆になったとしても、寝具の汚れを防いでくれますよ。
多動ではなく失禁の量も少ないなら部分タイプ
使われる布地の面積が全面タイプよりも少ない部分タイプは、比較的低価格で洗濯もしやすいのがメリットです。カバーできる面積は少ないですが、それがメリットになることも。防水シーツを使うことで通気性はどうしても悪くなってしまいますが、部分タイプは面積が少ないことで通気性が悪い面積も小さく済みます。寝たきりで寝返りに介助が必要な方や、万が一の失禁対策として使いたいという方におすすめです。
床ずれが気になるならボックスタイプ
皮膚が弱い方だと、シーツのシワだけでも床ずれが出来てしまうことがあります。そこでおすすめなのがボックスタイプの防水シーツです。マットレスなどの隅にひっかけて敷くボックスタイプの防水シーツは、装着すると張力が働くためシワが出来にくく、被介護者が動いてもズレにくいのが特徴。シワのないベッドメイキングをするのにはスキルが必要ですが、ボックスシーツならスキルがなくてもシワのないベッドメイキングができますよ。
加工で選ぶ
尿失禁が多い方なら防水タイプ
防水タイプは、表面で水分を吸収する生地、裏面は防水生地になっている介護用防水シーツのことを言います。生地の内側に水分を浸透させ、閉じ込めてくれるため、多少の尿漏れがあっても肌ざわりがいいことが特徴です。濡れた感触が少なくなることで、被介護者が不快感を少なくなり、より快適に過ごすことができますよ。
汗かきな方なら撥水タイプ
撥水タイプとは、生地そのものが撥水するように加工されており、裏面の防水生地がない介護用防水シーツのことです。裏面の防水生地がないことで通気性に優れており、汗をかいても乾きやすいという特徴を持ちます。ドライ性のある衣服と合わせて使うとより効果的で、汗かきな方のストレスを軽減することができますよ。
素材で選ぶ
肌への刺激が少ないのはコットン素材
コットンの特徴は吸水性と柔らかい肌ざわりです。コットンは種子を守るための天然の繊維なのでチクチクした感触はほとんどなく、タオルや下着などにも使用されています。そういった特徴があるので、乾燥などによって敏感になっている肌への刺激も少なく、皮膚トラブルの予防もできます。乾燥肌や敏感肌、薄着で過ごすことが多い方ならコットンかどうかをチェックしてみてください。
お手入れしやすいのはポリエステルなどの化学繊維
お手入れのしやすさにこだわるなら、ポリエステルやニットなどの化学繊維製がおすすめです。洗濯後の乾きやすさが特徴のポリエステル製なら、湿度が高い梅雨や気温が低くて洗濯物が乾きにくい冬でも乾きやすく、コインランドリーを使う手間も省けます。またニットなら滑りにくいという特徴があり、ベッドメイキングがしやすくなります。介護者の使いやすさに合わせて選ぶといいですね。
介護用防水シーツのおすすめブランド・メーカー
ユニ・チャーム
介護用おむつで知られるライフリーブランドを経営
ユニチャームはライフリーというブランド排泄ケア用品を販売するメーカーです。尿取りパッドやテープ式おむつ、リハビリパンツなどと幅広い状態に合わせたラインナップがあります。介護用防水シーツは、主に使い捨てタイプを販売。使い捨ての介護用防水シーツは、排せつだけでなく、傷口の処置や足浴などの際にも活躍することで人気があります。
ピジョン
赤ちゃんグッズの総合メーカー
ピジョンは哺乳瓶などの赤ちゃんグッズを販売しているメーカーです。防水シーツはトイレトレーニング中の子ども向けに開発。ただ、子どもの敏感な肌対策や乾きやすさなど機能性が高く、介護用としても人気がありますね。
アイリスオーヤマ
家電や寝具などを幅広く取り扱う
アイリスオーヤマは、家電やインテリア、オフィス用品にペット用品と幅広い製品をラインナップ。介護用品は防水シーツの他に、清拭用品や介護食品などを販売しています。防水シーツは、ウォッシャブルタイプと使い捨てタイプ、どちらも販売しているので、使い方によって選ぶことができます。
やまびこ屋
ベビーグッズの通販メーカー
やまびこ屋は、ベビー用品のネット通販をしている会社です。装着はマットレスにかぶせるだけの、ボックスタイプの防水シートが人気を集めています。また、カラーバリエーションもあるので、インテリアに合わせたカラーを選べる防水シーツというところもポイントですね。
おすすめ&人気の介護用防水シーツランキング
ウォッシャブルタイプでおすすめの介護用防水シーツ
ピジョン-P.ハビナース 防水シーツL (2,710円)
防水機能に優れてベッドを濡らしにくい
こちらは、表はソフトな感触なポリエステル100パーセント、裏は防水性が高いポリウレタンコーティング加工された介護用防水シーツです。防水性があるため、尿失禁が多い方にも安心して使うことができるでしょう。またソフトな感触は、使う方にとっても快適性がありますね。
こちらの介護用防水シーツには、洗濯が楽という特徴も。部分的に防水加工されていて、水切れがいいので短時間で乾きます。優れた防水機能の防水シーツがあれば、夜間の尿漏れが心配な方でも安心ですよ。
アイリスオーヤマ-洗える防水シーツL (2,220円)
表がタオル地だから肌ざわりが良くて快適
防水シーツの表生地は直接肌に触れることもあり、肌への刺激が少ないかどうかが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらの介護用防水シーツのようにタオル地なら、そういった心配も少なく済みます。タオル地は肌ざわりが良く、吸水性にも優れるため、肌への刺激が少ないからです。
さらに、こちらの防水シーツは洗濯機だけでなく、乾燥機にも対応しています。洗濯から乾燥までが手軽にできます。乾燥機付き洗濯機やコインランドリーが利用できれば、洗濯物が乾きにくい冬や梅雨も安心ですね。
やまびこ屋-ケラッタ 部分タイプ防水シーツ 2枚組 (2,880円)
綿100%パイル地だからデリケートな肌の方も安心
こちらは使う方の肌への優しさにこだわった防水シーツです。表素材を綿にするだけでなく、厚生労働省が定めるホルムアルデヒド検査もクリア。化学物質に敏感な方でも安心して使うことができます。
またカラーがおしゃれなこともおすすめポイントです。ブルー、イエロー、ブラウン、ベージュの中から選ぶことができるため、お部屋の雰囲気を崩さずに使うことができます。ブラウンのような濃いめのカラーなら、汚れも目立たないので使いやすいですね。
水ケア-防水シーツ 部分用 (990円)
透湿性があるからムレにくい
こちらは湿気を通しやすい構造になっているのが特徴の介護用防水シーツです。人は寝ている間も1時間あたり約50gの汗をかきますが、こちらの防水シーツが通す湿気は1時間あたり86g。そのため、汗ムレによる皮膚トラブルの予防になると言えます。
また裏地には滑り止めのゴムが付いていないのも特徴です。被介護者がベッド上にいるままでも、防水シーツを簡単に引き抜くことができます。透湿性があり、手軽に交換できる防水シーツは、尿漏れが多い方におすすめです。
使い捨てタイプでおすすめの介護用防水シーツ
ユニ・チャーム-ライフリー ふとん安心シーツ (2,093円)
約3回分の尿を吸収できるから尿量が多い方も安心
こちらは大判タイプの使い捨て防水シーツで、尿の吸収量が多いことが特徴です。1回の尿量は150mlと想定して作られているので、ペットボトル1本分くらいは吸収できることになりますね。万が一、オムツが外れてしまった時も安心です。
またこちらの防水シーツは、足浴や手浴の際も便利です。お湯を貼った風呂桶を防水シーツに乗せれば布団が濡れてしまう心配も少なく済みます。尿漏れ予防から足浴や手浴まで幅広く使えるためおすすめです。
アイリスオーヤマ-使い捨て防水シーツ (1,390円)
抗菌ポリマーで衛生的
こちらの使い捨て防水シーツは、内部に抗菌ポリマーが使用されています。そのため雑菌が増えにくく、尿を吸収した状態でも衛生的なことが特徴です。また尿路感染症などの予防効果にも期待できるでしょう。
大きさは幅90cm、長さ59cmでシングルサイズのベッドにちょうどいい大きさです。多動な方で、敷くだけでは尿漏れを防ぎきれないことが心配なら、身体に巻き付けることもできますね。衛生的に使える、使い捨ての介護用防水シーツを探している方におすすめです。
ピジョン-ハビナース 手間なしぴったりシーツ (1,496円)
ズレ防止テープ付きで固定しやすい
被介護者が動くことで、防水シーツがズレてしまうことがあります。シーツクリップなどを使えばズレを防止することもできますが、こちらの防水シーツならもっと手軽にズレを防止できます。なぜなら、裏面にズレ防止テープが付いているからです。
防水シーツがズレにくいことによるメリットは2つ。シワになりにくく床ずれの予防につながることと、介護者がズレを何度も直す手間が必要なくなることです。寝返りの介助のついでにシワを伸ばせばいい、と感じるかもしれませんが、ちょっとでも手間が少なくなるとより介護がしやすくなりますよ。
アイリスオーヤマ-使い捨て防水シーツ 大判タイプ (1,304円)
大判タイプで広範囲をカバーできる
こちらの使い捨て防水シーツのサイズは幅120cm、長さ120cmあり、他の防水シーツと比べて大判になっています。尿漏れ予防以外に、背中にかいた汗なども吸収してくれますね。また吸収した水分もゼリー状になるため、逆戻りする心配もありません。
さらに、幅が120cmあることで、マットレスなどに挟み込むこともできます。シングルベッドのサイズは幅が97cmなので、十分な余裕があると言えるでしょう。広範囲をカバーできれば、シーツが汚れる心配はより少なくなるのでおすすめです。
ユニ・チャーム-ライフリー 吸収シート (2,200円)
小さめサイズで取り回しやすい
こちらは陰部をシャワーボトルなどで洗いたい時に便利な使い捨て防水シーツです。パワフル吸収シートが使われているため、シャワーボトルからの水分も素早く吸収してくれます。またサイズが小さめなことで、防水シーツの交換もしやすいでしょう。
こちらの防水シーツは、床ずれなどの傷の処置の際も活躍できます。傷の部分を洗う時や、軟膏などを塗る前に余分な水分を吸収したい時も、サイズが小さいことで使いやすいからです。小回りの利く使い捨てタイプの介護用防水シーツを探している方におすすめです。
全面タイプでおすすめの介護用防水シーツ
やまびこ屋-ケラッタ 防水シーツ シングルサイズ (1,480円)
ダニ透過率0%で清潔に使える
寝たきりの方は動きが少く、マットレス内は湿気がこもりがち。湿気があると、ダニが増えてしまう心配もあります。こちらの防水シーツは高密度の素材を使用しているので、ダニを通しません。ベッドで寝ている方にダニを寄せ付けないので清潔に使うことができますね。
シーツの取り付け方は、マットレスなどにシーツを敷き、四隅のゴムバンドをひっかけるだけなのでとてもお手軽です。ゴムバンドならズレにくさもあるので、多動な方でも安心ですね。ダニの心配のいらない防水シーツを探している方におすすめです。
アイリスオーヤマ-使い捨て防水シーツ ロング (1,446円)
使い捨てられる全面タイプ防水シーツ
多動な上に、シーツへの便の付着が気になるならこちらの防水シーツがおすすめです。幅約120cm、長さ約180cmの大きさがあり、シングルサイズのベッドであればほとんど全面をカバーすることができます。便などの落としにくい汚れがシーツに付着しても、捨てることができるのでとても手軽です。
洗える全面タイプの防水シーツに比べて、吸水力が高いのもポイントです。抗菌ポリマーは水分を吸収するとゼリー状になるため、逆戻りする心配はほとんどありません。必要な時はすぐに新品に交換できる、使い捨てタイプの全面防水シーツは洗濯の手間もないのでおすすめですよ。
イクズス-防水おねしょシーツ (2,480円)
サイズが大きめで布団全体をしっかりカバー
こちらは、幅100cm、長さ210cmの防水シーツです。シングルベッドのマットレスの規格は幅97cm、長さ195cmなので、余裕を持ってシーツ全体を汚れから守ってくれるでしょう。大きさに余裕があれば、多少ずれても安心ですね。
表の素材には綿を100パーセント使用しているので、吸水力もあります。そのため、尿漏れなどで濡れても、心地よい肌触りもキープしやすいです。大きめの全面タイプ防水シーツを探している方におすすめです。
アールスタイル-おねしょシーツ (1,680円)
抗菌防臭加工で衛生的に使える
細菌や臭いが気になる方にはこちらの防水シーツおすすめです。抗菌消臭加工がされており、メーカーが黄色ブドウ球菌で実験したところ、18時間後も菌の増殖はないという結果に。細菌は臭いや感染症の原因になることがありますが、これなら安心です。
洗濯には、洗濯機だけでなく乾燥機を使うことができるというのもおすすめのポイントです。一般家庭用の乾燥機に対応しているため、天気が悪い日の洗濯もできてとても便利です。しっかりと乾かすことができるので、より衛生的に使うことができますね。
エターナル中紡-防水ボックスシーツ (2,980円)
ずれにくいボックスタイプで床ずれも安心
高齢の方は乾燥肌などによって皮膚が弱くなっている方もいます。シーツがちょっとよれただけでも床ずれの原因になることがありますが、ボックスシーツなら安心です。ボックスシーツは底部にゴムが入っていて、ゴムの張力でよれにくくなるためです。
マットレスの厚さは25cmまで対応。床ずれ予防のためのエアマットなど、厚手のマットレスにも使えます。床ずれなどの皮膚トラブルは、水分によるムレがあると起こりやすくなるものですが、しっかりと吸水してくれる防水シーツがあれば安心ですよ。
まとめ
しっかりと吸収してくれて使いやすい介護用防水シーツがおすすめ
介護用防水シーツを使うことで、介護者の洗濯の手間を減らす、被介護者が尿失禁をしてしまっても快適に過ごせるなどのメリットがあります。介護用のオムツやパンツ、パッドなどを併用することで、介護者の負担はさらに少なくすることもできるでしょう。ぜひ上手に活用して、介護する側とされる側、どちらの負担も減らしてみてください。