キャンプやバーベキューは、世代を問わず楽しめるアウトドアの定番ですね。日常を離れて自然の中で過ごす時間は、他のアクティビティでは味わえない開放感があります。ですが、テントやタープの設営で苦労した経験はありませんか?特に初心者にはロープの扱いが難しく感じられることでしょう。そんなときに便利なのが自在金具です。今回は自在金具を選ぶときのポイントとおすすめのグッズを紹介します。
自在金具の特徴
ロープの調節が簡単にできる
自在金具は、ガイロープと呼ばれるテントなどを設営するためのロープとセットで使われる金具です。ロープの張り具合を調節するグッズで、ロープに結び付けて使用するタイプと、結び目に引っかけて使用するタイプがあります。アウトドア初心者の人でも、簡単にロープを調節ができるので重宝しますよ。
テントやタープの設営が楽になる
アウトドア初心者の前に立ちはだかる最初のハードルは、テントやタープなどの大型アイテムの設置です。普段使い慣れないロープを扱うのは、難しいですよね。自在金具があれば、ロープにかけるテンションを自在に調整できるので、テントやタープを手早くきれいに設営できます。撤収も楽になりますよ。
自在金具の種類
プレート型
初心者でもシンプルで使いやすい
自在金具の中で、最も一般的な形がプレート型です。くの字型でピーナッツの形に似たプレートに穴が開いた見た目をしています。2つ穴と3つ穴の2種類があります。ロープの通し方が他の型と比較するとシンプルなので、初心者でも迷わず使えますよ。
サイズ展開も豊富で、さまざまな太さのロープに対応できるのもポイントです。購入の際には使う予定のロープの太さを確認しましょう。自在金具を使ってみたいけれど、どれを選べばいいかわからないという人には、プレート型をおすすめします。
リング型
細いロープを使うときに最適
軽量タイプのテントやタープを設営するシーンで活躍するのがリング型の自在金具です。リング型は2ミリ程度の細めのロープを扱うのに適しています。太めのロープで使えないわけではないのですが、他の型と比較するとテンションがかけづらいので、細めのロープでの使用をおすすめします。
サイズが小さいので、持ち運びにとても便利です。ソロキャンプなどで、小型のテントを設営するときにも重宝します。登山などで荷物を極力減らしたい人にも最適です。また、グローブをしたままでもロープの調整がしやすい型なので、寒冷地でのキャンプにも向いています。
三角型
ロープの長さの微調整ができる
機能性と見栄えの良さを両立させたい人には三角型をおすすめします。三角型はテントを張ったときにロープが二手にわかれるので、見栄えが良く、人気があります。見た目もほかの型より個性的なので、キャンプ場などで自分のテントの目印にもなりますね。
三角型はロープの長さの微調整が可能です。そのため、他の型よりもロープにテンションをかけやすい特徴があります。ロープの通し方に関しては、他の型と比べると少し複雑です。初心者は難しく感じるかもしれませんが、少し練習をすれば問題なく使えます。
自在金具の選び方
素材で選ぶ
耐久性重視なら金属製
雨風にさらされる環境での使用が想定されるので、耐久性は重視したいポイントです。金属製の自在金具は耐久性に優れているので、ハードな環境にも耐えられます。特にアルミ製の自在金具は、錆に強いのでおすすめです。プラスチック製と比べると高価ですが、使う機会が多い人にとっては頻繁に買い替えるよりお得な場合もあります。
コストパフォーマンス重視ならプラスチック製
できるだけ低予算でキャンプを楽しみたい人には、プラスチック製の自在金具をおすすめします。金属製と比べると耐久性は劣りますが、使用感に大きな違いはありません。強風などにも十分に対応できます。繰り返し使いたい人は劣化具合をチェックしながら使用しましょう。金属製より軽いので、荷物を軽くしたいときにも便利です。
穴の大きさで選ぶ
2ミリから3ミリの細いロープには穴の小さいものがおすすめ
自在金具は必ずロープとセットで使うグッズなので、ロープの太さに合った穴のサイズを確認する必要があります。軽量タイプのテントやタープを組み立てるときに多く使う2ミリから3ミリのロープには、穴の直径が小さい自在金具を選びましょう。穴がロープに対して大きすぎると、自在金具のストッパーとしての機能が失われてしまいます。
4ミリから5ミリの太いロープには穴の大きいものがおすすめ
一般によく使われるテントやタープでは、4ミリから5ミリのロープを使う場合が多いです。太めのロープには、穴の直径が大きい自在金具を選びましょう。ロープに対して適切なサイズの自在金具を選ぶことで、ロープにしっかりテンションをかけることができます。直径が小さい自在金具を無理に使用すると、破損の原因になるので気を付けたいですね。
色で選ぶ
目立つ色でキャンプ場での目印に
大勢の人が利用するキャンプ場で、自分のテントを見失ってしまうことはよくあります。そんなときに自在金具の色を目印にしてはいかがでしょうか。自在金具はカラーバリエーションの豊富なグッズです。複数の色がセットになった製品も販売されているので、目立つ色を選んで設置すれば目印になります。蓄光タイプの自在金具もあるので、暗がりでも目印にできますよ。
好きな色を見つけて自分らしいコーディネートを楽しむ
テントやタープの色に合わせてコーディネートを楽しむこともできます。既存のアウトドアグッズに飽きたときも、自在金具の色を変えるだけで変化が生まれます。色選びは好みに合わせて自由に楽しみましょう。シンプルなものが好きな人向けに、スタンダードなシルバーや、どんな色にも合わせやすい黒の自在金具もありますよ。
自在金具のおすすめブランド・メーカー
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)
自在金具のカラーバリエーションが豊富
アウトドアグッズを幅広く取り扱うブランドです。CAPTAIN STAGは、自在金具のカラーバリエーションが豊富です。テントの色に合わせたり、人と違う色合わせを探したりと、自由な組み合わせを楽しむことができます。
snow peak(スノーピーク)
デザイン性のあるテントの邪魔をしない小型の自在金具を販売
新潟県三条市に本社を構える、アウトドア用品とアパレル製品の老舗ブランドです。デザイン性の高いテントなどが人気のブランドですが、それに合わせる自在金具はとてもシンプルに作られています。どんなデザインにも馴染む自在金具です。
村の鍛冶屋
金物メーカーが作る自在金具は丈夫で長持ち
金属加工で有名な町、燕三条のブランドです。鍛冶職人が伝統の技術で作り上げる自在金具などの金属製品は、高い強度を誇ります。強いテンションにも耐えることができる自在金具は、とても丈夫で長く使えます。
VISON PEAKS(ビジョンピークス)
太いロープにも使える三角型の自在金具が人気
アウトドア愛好家や専門家御用達のブランドです。VISON PEAKSで特に人気なのが、三角型の自在金具です。太いロープでもしっかりとテンションを掛けられる三角型の自在金具は、ベテランキャンパーから支持されています。
おすすめ&人気の自在金具ランキング
初心者におすすめの自在金具
村の鍛冶屋-アルミ自在金具(935円)
アルミ本来の色がシンプルで使いやすい
アルミニウム素材の、スタンダードなプレート型の自在金具です。アルミ本来の色であるシルバーは、どんなアイテムにも違和感なく使えます。20個の自在金具がセットになっているので、どのくらいの量が必要か心配な初心者におすすめです。
使用できるロープの太さは3ミリから5.5ミリで、重さは26グラムと軽量です。厚みも2ミリと薄く作られているので、ロープとの摩擦が少ないのもうれしいですね。錆にも強く、頑丈な作りとなっています。
CAPTAIN STAG-セブンカラーズ ジュラルミン自在 カラビナ付 UA-4507(610円)
7色のカラーが個性的で楽しい
人気のアウトドアブランド、CAPTAIN STAGの金属製自在金具です。見た目にも華やかな7色の自在金具が1セットになっています。収納に便利なカラビナがついてくるので、設営、撤収時の紛失防止にもなりますね。
素材はアルミニウム合金です。表面にアルマイト加工を施してあるので、耐食性があります。摩擦による消耗や錆に強いため、雨の中でも安心して使えますね。発色がいいので、テントの目印の役割も十分果たします。
OGAWA CAMPAL-プラスチック自在(825円)
軽さと丈夫さを併せ持つプラスチック製自在金具
国産テントのパイオニアである小川テントの後身、OGAWA CAMPALが製造するプラスチック製の自在金具です。山岳用テントを製造しているメーカーだけあり、製品の頑丈さと性能に定評があります。軽さを求めている人にもぴったりの自在金具です。
プラスチック製の軽さと過酷な登山にも耐える強度は、他の製品にない注目すべき点です。日本の高温多湿な環境に対応した、国内メーカーならではのノウハウが製品開発に活かされています。4ミリから5ミリのロープに使用できます。
snow peak-レッドカラーアルミ自在セットR-050-1(1,100円)
鮮やかな赤がテントに映える
ビビットな赤が目を引く金属製の自在金具です。発色がとても良いので、テントの目印として購入する人が多いです。色鮮やかな自在金具は、テントやタープのアクセントになるので、アクセサリーとしても人気があります。
サイズは3ミリから4ミリのロープに対応しています。アルミニウム合金にアルマイト加工した本体は、耐久性にも優れていますよ。錆による色の変化が起きにくい作りで、いつまでも鮮やかな赤を楽しめる自在金具です。
Coleman–蓄光自在 L10 PCS 2000023259(980円)
暗がりでも発光タイプなら安心
視界が悪くなる夜のキャンプには、蓄光素材を使った自在金具がおすすめです。昼間の光を溜める発光タイプの自在金具なら、電池も不要。使用するだけで目印として機能します。これなら夜間の作業も安心ですね。
素材にはポリアセタール樹脂を使用しています。足元に設置すれば、ロープに足を取られて転倒する事故の防止にもなりますよ。発光タイプの自在金具を取り入れて、安全で快適な夜のキャンプを楽しみましょう。
上級者におすすめの自在金具
OMUKY–アルミ自在金具 MGB07DB58PWK(3,996円)
独自のフォルムが素早い設営を可能にする
ロープに引っかける独自のフォルムが珍しい自在金具です。金具の片側がフックになっているので、ストッパーとしてだけでなく、カップやライトを掛けることができます。アイディア次第でいろいろな使い方ができそうですね。
金具の片側がフックになっているメリットは、設営、撤収時に最も発揮されます。ほかの自在金具が複数の穴に通して使用するのに対し、この自在金具はロープに引っかけるだけで簡単に取り付けられるのです。ワイヤーキーホルダー付きで、収納にも便利です。
村の鍛冶屋-アルミ自在金具ブルー 20個入ALM-BLUE-20P (1,265円)
目の覚めるような青が印象的な逸品
美しい青色が人目を惹く、金属製の自在金具です。昔ながらの製法と職人の手業にこだわるメーカー、村の鍛冶屋製作の逸品です。目の覚めるような発色の良さが、遠目からでもはっきり目立つので、目印としても最適です。
スタイリッシュな青いキャンプ用品は、汚れも目立ちにくく人気があります。家族や友人にプレゼントしても喜ばれるでしょう。3ミリから5.5ミリのロープに対応したサイズです。素材はアルミニウムなので、軽さと耐久性も十分です。
CAPTAIN STAG-アルミ製自在 10個組 M-8740(660円)
錆に強く濡れる環境での使用にも耐える
CAPTAIN STAGのロゴがあしらわれた自在金具です。アルミニウム製で錆に強い自在金具は、シーンを選ばず活躍してくれる優れものです。アウトドア用品をCAPTAIN STAGで揃えたい人にもぴったりです。
耐久性もあるので、強い風の中や急な天候の崩れにも安心して使用できますよ。雨に濡れても収納前に水気をふき取ってしっかり乾かせば、長く使うことができて経済的です。サイズは3ミリから5ミリのロープに対応しています。
MSR–カムリングコードテンショナー 37617(1,980円)
グローブをしたままでも扱いやすいリング型
細いロープを扱うのに最適な、リング型の自在金具です。1.5ミリから3ミリのロープに対応しています。軽量テントを使うソロキャンパー向きの製品です。本体の大きさも小さいので持ち運びにも便利です。
グローブをしたままでもロープを操作しやすい設計なので、寒冷地でのキャンプのときは重宝しそうです。素材はアルミニウムで耐久性があります。ほかの型と比べるとテンションをかけにくいといわれるリング型ですが、細いロープであれば問題なく使える便利な製品です。
村の鍛冶屋-アルミ自在金具ブラック 20個入ALM-BLACK-20P(1,265円)
主張しすぎないシックな黒の自在金具
目印としての機能を求めてカラフルな自在金具を探す人は多いですが、この自在金具にはまったく正反対の魅力があります。漆黒の自在金具は主張しすぎないので、シックな装いを楽しむことができますよ。上級者にこそおすすめしたい製品です。
ダークカラーのアイテムは、汚れが目立ちにくいのも特徴です。アルミニウム製で、雨にも強く、錆びづらいのもポイントですね。本体の厚みは2ミリと薄く作られているので、ロープに対する摩擦も少なく丈夫です。
三角型でおすすめの自在金具
VISION PEAKS-アルミ三角自在 4pc 4個 VP160309H04 (499円)
ロープにテンションをかけやすい
深いボルドーカラーがおしゃれな金属製の自在金具です。3センチ二辺と4センチの二等辺三角形で、4センチから5センチの太めのロープに対応しています。重さも1グラムと軽いつくりで、重さが気になる人にもおすすめです。
ロープにテンションをかけやすい三角型なので、太いロープでもしっかりと張ることができます。アルミニウム製で頑丈なので、強く引っ張っても安心ですね。ロープの通し方が若干難しいので、心配な人は事前に練習すると良いでしょう。
CHUMS–Riangle Code Slider CH62-1181-0000-00(658円)
最大8ミリのロープに対応できる
ポップで可愛いアウトドアウェアが有名なブランド、CHUMSの三角型自在金具です。CHUMSのロゴが入った縦4センチ、横7.5センチの本体は、自在金具の中でも大きいサイズですね。強度のあるアルミニウム製です。
耐久性に優れているので太いロープでもしっかりと固定し、テンションをかけることができます。対応するロープの太さは、6ミリから8ミリです。これなら、大型のタープが風に吹かれても安心ですね。太いロープを使う人におすすめです。
OGAWA CAMPAL–アルミ三角自在 3165(1,100円)
視認性の高いオレンジ色がポイント
軽くて丈夫な製品づくりを続けるOGAWA CAMPALの三角型自在金具です。山岳地帯の厳しい環境下に耐えうるものづくりのノウハウが光っています。急な天候悪化や、暗がりでも視認性の高いオレンジ色にも、こだわりがつまっています。
5ミリから6ミリの太めのロープに対応しています。オレンジ色が遠目からでもはっきり見えるので、キャンプ場での目印にもなりますね。アルミニウム製なので、錆びて色が褪せる心配も少なく、腐食性があるので長持ちです。
OGAWA CAMPAL–アルミ三角自在(3穴)8個入り 3166(1,980円)
大型テントやタープの設営におすすめ
4ミリから6ミリと、対応するロープの太さに幅のある金属製の自在金具です。丈夫さに定評のあるOGAWA CAMPALの三角型自在金具は、大型テントやタープの設営に向いています。大人数のバーベキューなどで大きなタープを使う人におすすめです。
色は黒で、汚れやへこみが目立ちにくい仕様です。大型テントやタープ向けの製品なので、目印としての発色の良さを求める必要はないでしょう。大きなテントは風を受ける面積が大きいぶん、かかる負荷も増しますが、山岳地帯を想定して作られたOGAWA CAMPALの製品なら安心です。
まとめ
ロープの太さに合った金属製の自在金具がおすすめ
自在金具を選ぶときは、必ず使う予定のロープの太さを確認しましょう。サイズが合っていなければ、自在金具の便利さを実感することができません。屋外で使うものなので、耐久性に優れた金属製にすると、どんな環境で使用しても安心ですよ。今回は、自在金具を選ぶときのポイントとおすすめのグッズを紹介しました。自分好みの自在金具を見つけてくださいね。