パソコンで音楽を聞こうとしたら、音が聞きづらかったことはありませんか?映画を見ているとき、セリフが聞き取れず巻き戻して確認していたら、せっかくのシーンが台無しですよね。パソコンのスピーカーをグレードアップさせて、音環境を改善したいときに役に立つのがUSBスピーカーです。この記事では、USBスピーカーを選ぶときのポイントを紹介します。おすすめの製品も紹介しているので、参考にしてみてください。
USBスピーカーの特徴
USBケーブルを繋げるだけなので設置が簡単
USBスピーカーは、USBケーブルを使ってパソコンと接続できるスピーカーのことです。音の情報をデジタルでスピーカーに送るため、音質の劣化が起こりにくいのが特徴です。設置もケーブルをつなぐだけなので、誰でも簡単に使用することができます。
音環境の質が上がる
パソコンに内蔵されているスピーカーで映画や音楽を再生したときに、物足りなさを感じることはよくあります。最近では在宅勤務の増加で、ウェブ会議をする機会も増えました。USBスピーカーがあれば、すぐに現在の音環境をグレードアップさせることができるのです。
USBスピーカーの種類
USBバスパワータイプ
接続も電源もケーブルひとつで完結
USBバスパワータイプは、最も簡単に設置できるUSBスピーカーです。データを受信するためにパソコンと接続するUSBケーブルから電源をとれるので、設置スペースを節約できます。設置場所が限られている場合や、パソコン周りをすっきりさせたい人におすすめです。
新しい機器を設置するときに、配線が複雑だと億劫です。USBバスパワータイプのUSBスピーカーなら接続ケーブルが一本だけなので、配線で悩むことはありません。パソコンのOSで作動する製品を選べば、新たにドライバをインストールする手間もかかりません。
ACアダプタータイプ
上質な音環境が手に入る
音質にこだわりたい人にはACアダプタータイプのUSBスピーカーをおすすめします。電源をACアダプターで直接とるACアダプタータイプは高出力なので、ほかのタイプと比べても音質が良いです。音楽や映画を高音質で楽しみたい人にぴったりですね。
ACアダプタータイプのUSBスピーカーを使用するには、設置場所にACアダプターを差すコンセントが必要です。また、ほかのタイプと比べて本体が大きい傾向にあります。ACアダプタータイプを購入する前に、電源をとるコンセントと設置場所を確保しましょう。
バッテリータイプ
持ち運びに便利
室内に限らず、屋外や車の中など、さまざまな場所に持ち運びたい人にはバッテリータイプのUSBスピーカーをおすすめします。バッテリータイプは電池式なので、好きな場所に移動して使用することができます。防水性や防塵性を備えた製品もあるので安心です。
充電池内臓の製品を選べば、USBケーブルに繋いでいる間に充電もできて便利です。普段はパソコンに接続して使い、必要になったら取り外して持ち運べば、バッテリー切れの心配がありません。ウェブ会議でも活躍するので、ビジネスパーソンに人気です。
USBスピーカーの選び方
形状で選ぶ
狭いスペースにはサウンドバースピーカーがおすすめ
スピーカーは欲しいけれど、パソコン周辺に設置するスペースがなくて困っている人には、サウンドバー型がおすすめです。パソコン画面の上部にクリップで留めることができるので、新たなスペースを確保する必要がありません。本体には2つのスピーカーが内蔵されているものが主流です。パソコン周りに物を置きたくない人にもぴったりですね。
音響にこだわるなら左右のスピーカーが独立したステレオスピーカーがおすすめ
USBスピーカーにも音響の良さを求めたい人には、左右に一台ずつスピーカーを設置するステレオスピーカーをおすすめします。スピーカーが左右で独立しているので、サウンドバースピーカーより音響効果が出やすいのが特徴です。設置するには左右にスペースを作る必要があるので、スペースに余裕のある人は候補に入れると良いでしょう。
出力で選ぶ
迫力のある音が欲しい人は20W程度がおすすめ
スピーカーの音量を左右するのがW(ワット)数です。W数が大きいほど、スピーカーが出せる音量が大きいということです。USBスピーカーはスピーカーの中でも小さい部類なので、数Wから十数Wの範囲の中から選ぶことになります。20W前後のUSBスピーカーは高出力モデルといえるので、迫力のある音を楽しみたい場合は20Wを目安に選ぶと良いでしょう。
コストを抑えたいなら5Wから10W程度がおすすめ
スピーカーの価格の違いは、本体の素材や機能以上に出力が関係しています。出力が大きいものほど、再生力に優れたスピーカーといえます。高出力のスピーカーほど、高額な製品が多いのはこのためです。極力コストを抑えたい場合は、W数の低い低出力モデルから選ぶと良いでしょう。USBスピーカーでは、5Wから10W程度の製品が低出力モデルに相当します。
ハイレゾ対応かどうかで選ぶ
音質にこだわるならハイレゾ対応のUSBスピーカーがおすすめ
最高の音質で音楽を楽しみたいと考えている人は、ハイレゾ対応のUSBスピーカーを選ぶと良いでしょう。ハイレゾ音源は従来のCDよりも音の解像度が高いので、よりライブ感を感じられます。ハイレゾ音源を再生するには、ハイレゾ対応のスピーカーが必要というわけです。ハイレゾ非対応のスピーカーに比べて価格は高くなりますが、質の高い音環境を手に入れることができます。
HzとkHzの数値差が大きいものがおすすめ
ハイレゾ対応のUSBスピーカーを購入するときは、製品のHz(ヘルツ)とkHz(キロヘルツ)の数値差を確認しましょう。HzとkHzは、サンプリング周波数と呼ばれる数値です。Hzは低音の対応周波数を、kHzは高音の対応周波数を表しています。この数値の数値差が大きいものほど、スピーカーの対応する周波数が広いといえます。臨場感のある音源を再現するには、HzとkHzの数値差が大きい製品を選びましょう。
USBスピーカーのおすすめブランド・メーカー
SANWA SUPPLY(サンワサプライ)
コストパフォーマンスの良いUSBスピーカーを展開
昭和26年創業のコンピュータサプライ商品を手掛けるブランドです。SANWA SUPPLYは、製品の製造から販売までを自社で行っています。そのためUSBスピーカーも、コストパフォーマンスに優れた製品が展開されています。
Logicool(ロジクール)
低価格ながら音質に定評のUSBスピーカーを販売
スイスのローザンヌで設立されたブランドです。パソコン周辺機器以外にも音楽、ゲーム、ビデオの分野で製品を開発しています。複合的なジャンルのノウハウを活かしたスピーカーは、音質の良さに定評があります。
JBL(ジェービーエル)
音響システムに特化した高音質のUSBスピーカーが人気
世界中にシェアを持つハーマン・インターナショナルのブランドです。自動車に取り付ける音響映像製品の部門が主力で、累計5000万台以上の車に搭載されています。映画館でも採用される音響システムは、USBスピーカーにも活かされています。
Bose(ボーズ)
研究結果を反映させた高性能USBスピーカーを開発
音響機器の研究開発と製品開発を行うブランドです。Boseは、アマー・G・ボーズ教授の研究結果を製品化することを目的に設立されたので、USBスピーカーにも独自のシステムを採用しています。さまざまな機能が付いた高性能USBスピーカーを開発しています。
おすすめ&人気のUSBスピーカーランキング
ビジネスにおすすめのUSBスピーカー
eMeet-USBスピーカーフォン(12,980円)
全指向性マイクで大人数の電話会議でも快適
遠隔会議で重宝するUSBバスパワータイプのUSBスピーカーです。会議中、発言の度にマイクに近付くのは大変ですよね。本体に4つ内蔵された高性能マイクが全方向の音を広範囲に拾うので、わざわざマイクに近付く必要がなく、会話に集中できます。
特許技術のVoiceIAを強化しているので、大人数の会議でも相手の声をしっかり聞き分けられます。エコーキャンセリング機能とノイズキャンセリング機能の搭載によって、声が反響する会議室でも安心して使用できます。専用ドライバのインストールも不要で、接続が簡単です。
Meeteasy–MVOICE 1000 USBスピーカーホン(14,001円)
高感度マイクで広範囲の集音が可能
最大5人まで対応可能な、360度集音できるUSBバスパワータイプのUSBスピーカーです。その秘密は高感度マイクユニットにあります。直径約3メートルの範囲をカバーするので、程よい距離を保ちながら会議に参加することができます。
USBケーブルから電源を取るので、コンセントの位置を気にする必要がありません。持ち運びに便利なコンパクトサイズは、会議室への移動もスムーズです。シンプルなボタンによる操作なので、迷うことなく使用できます。
SANWA SUPPLY-カメラ内蔵USBスピーカーフォン(50,446円)
ウェブ会議が一台でできるカメラ内蔵モデル
カメラとマイクが内蔵されたUSBスピーカーです。カメラの上部に全指向性のマイクを搭載しているので、広範囲を集音することができます。ノイズリダクション機能とエコーキャンセル機能を備えているので、明瞭な音声を実感できます。
マイクはワンタッチで簡単にオンオフを切り替えられます。カメラの画角は水平105度、対角120度と広く、ウェブ会議に最適です。OS標準のドライバで作動するので、改めて別のドライバをインストールする必要がありません。
IPEVO–スピーカーフォン CDCA-01IP(39,740円)
エコーキャンセル機能で自然に近い音声を実現
クロス型の独特なフォルムがユニークなUSBスピーカーです。ヘッドセットなしに大人数でウェブ会議ができるので、ヘッドセットが苦手な人にもおすすめですよ。専用プログラムのインストールも不要で、パソコンの容量を圧迫しません。
ノイズ軽減機能とエコーキャンセル機能により、音質が向上します。自然に近い音声によって、ストレスのない自然な会話が可能です。全方位性の高性能マイクで、半径2.5メートル範囲の音声を捉えることができます。
Kaysuda–USBスピーカーフォン(11,308円)
HD audioステレオでクリアな音声通話が可能
テレワークやウェブ会議に最適なUSBバスパワータイプのUSBスピーカーです。HD audioステレオを採用しているので、聞き取りやすい音量でのクリアな音声通話が可能となります。プラグ・アンド・プレイ技術の使用により、複雑な初期設定などは一切不要です。
高性能の全指向マイクは、20から60平方メートルを集音可能です。半径3メートルの範囲をカバーできます。まるで対面で会話をしているような鮮やかな音声を再現することができるので、ストレスなくコミュニケーションできますね。
持ち運びにおすすめのUSBスピーカー
Bose-SoundLink Mini Bluetooth speaker II Special Edition(22,990円)
最大12時間使用できるロングバッテリーモデル
手のひらサイズで持ち運びに便利なバッテリータイプのUSBスピーカーです。研究によりバッテリー持続時間がのびて、最大12時間の連続使用が可能となりました。重さも680グラムと軽量化されています。
本体にはシームレスなアルミを採用しています。耐久性に優れているので、持ち運ぶことの多いバッテリータイプにはうれしい配慮ですね。重心を低く設計してあるので、使用中にうっかり倒してしまう心配もありません。
Creative–MUVO 2(8,008円)
防水性と防塵性を両立
IP6相当の高い防水性能と防塵性能を有したバッテリータイプのUSBスピーカーです。IP6相当の防水、防塵性能とは、あらゆる方向からの強い噴流水に対しての保護と、粉塵が内部に侵入しないように保護を意味します。アウトドアなどにぴったりの性能です。
チューニングを施された2つのフルレンジドライバーと、パッシブラジエーターの搭載により、パワフルなステレオサウンドを楽しめます。重さはわずか340グラムで、幅も19センチと荷物になりません。本体のストラップホールを活用すれば、落下対策もできます。
JBL -CHARGE4(13,600円)
高い防水性能で水のある環境でも安心
IPX7の防水性能を誇るバッテリータイプのUSBスピーカーです。IPX7の防水性は防水規格の最高等級で、30分間1メートルの水深に置いても内部に浸水しないことを意味します。キッチンやバスルーム、プールなどでも気兼ねなく使えますね。
JBLが独自開発したスピーカーユニットと2台のパッシブラジエーターが、低音域に厚みのあるサウンドを再生します。7500mAhの容量を持つリチウムイオンバッテリーによって、最長20時間の連続再生が可能です。ケーブルでつなげば、スマートフォンの充電もできます。
Bose-SoundLink Revolve Bluetooth(27,500円)
360度に広がる迫力あるサウンドが自慢
どんなときでも最高の音質で音楽を楽しみたいと願う人におすすめする、バッテリータイプのUSBスピーカーです。音響にこだわったディフレクターによって、音が360度に広がります。部屋の中央に設置して大人数で音楽を共有したり、壁際に設置して反射音による音の広がりを楽しんだりできます。
防滴仕様なので、屋外や水のある環境でも使用できます。本体の一部に柔らかい素材を使うことで、衝撃にも強くできています。フルレンジの高音質トランスデューサーや、振動を抑制して超低音域を充実させるデュアルパッシブラジエーターなど、Boseのこだわりが詰まった製品です。
鑑賞におすすめのUSBスピーカー
Logicool-PCスピーカー パソコン用 Z120BW(3,115円)
2chでも場所を取らないコンパクトサイズ
小型で場所を取らないUSBスピーカーを探している人におすすめの製品です。2chですが、縦横のサイズが10センチ以内に収まるので場所を取りません。色もモノトーンで、インテリアへの影響も少ないですよ。
スピーカーの裏にはケーブルを収納できるスペースがあります。配線が増えると混雑しがちなデスク回りもすっきり使えますね。スイスブランドLogicoolのメーカー保証が2年間ついているので、故障や不良があっても安心です。
Bose-COMPANION23BK アクティブスピーカー(11,800円)
独自のシステムでライブのようなクオリティを再現
映画や音楽を大きな音で楽しみたい人向けのUSBスピーカーです。Boseが独自に開発したTrue Spaceステレオ・デジタル・シグナル・プロセッシング回路によって、豊かな音の広がりを実現しました。スピーカーの背面に設けられたポート構造で、力強い低音を再生します。
2つのスピーカーだけで、スピーカーの外側にステレオイメージを創り出すことができます。パソコンの前でライブ感のあるサウンドを体感できますよ。パソコンからだけでなく、ほかのデバイスとの接続も可能です。
SANWA SUPPLY–USBサウンドバースピーカー MM-SPU17BK(4,150円)
作業用BGMに最適
設置面積を気にする必要がない、サウンドバー型のUSBスピーカーです。パソコンの上部にクリップで挟み込むことで、場所を取らずに設置できます。クリップは最大25ミリまでの厚さに対応しています。自立もできるので、デスクに置いても使えますよ。
最大出力は左右のスピーカーで3Wずつの6Wです。パワーは強くありませんが、スピーカーの中央に低音域を補正するパッシブラジエーターがついているので、臨場感のある音を楽しめます。作業用BGMに最適です。
JBL-USBスピーカー(6,028円)
高解像度再生による美しいサウンドが魅力
デジタル音楽信号を受信できる高音質のUSBスピーカーです。パソコン内部で起きる悪影響を避けるため、USBを通じて音楽信号をデータとして受信します。受信したデータをスピーカー内で解析するので、音質を落とすことなく再生できるのです。
搭載された50ミリ径フルレンジドライバーは、JBL独自の技術で開発された高解像度再生を可能にします。3.5ミリステレオミニ端子の外部入力1系統装備しているので、パソコン以外との接続もできます。ロータリー式音量コントロールなので、素早い音量調整が可能です。
Anker-Soundcore Motion+(10,998円)
ハイレゾ対応のバッテリータイプ
音質にこだわりたい人には、ぜひハイレゾ対応のUSBスピーカーを試してほしいです。50hzの超低音域から40kHzの超高音域までの広い周波数に対応しています。6700mAhのバッテリー搭載で、連続12時間使用できます。
持ち運べるバッテリータイプなので、防水性にも配慮されています。防水規格は最高等級のIPX7です。Soundcoreのアプリを使えば、イコライザーをカスタマイズできます。お気に入りの音楽ジャンルに合わせた、自分好みの調整が可能です。
まとめ
使用環境と目的に合ったUSBスピーカーがおすすめ
USBスピーカーを選ぶときは、使用環境と目的に合った製品を探しましょう。部屋の防音環境を考慮して選べば、騒音問題になることもありません。遠隔会議に使いたいのか、音楽鑑賞に使いたいのかなど、目的に合った製品選びで快適さが変わってきます。今回はUSBスピーカーについて紹介しました。記事を参考に、お気に入りのUSBスピーカーを見つけてくださいね。